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2023年12月19日
編集部

Bプレミア参入クラブ上限撤廃で広島ドラゴンフライズに追い風、ライセンス取得と同時に目指すは国内トップ水準の新アリーナ~Bリーグプレミアへの道#10

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浦 伸嘉社長
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画像は広島ドラゴンフライズのホームゲーム前に、コートで寺嶋良と話をする浦 伸嘉社長

 

新リーグ、Bプレミア参入クラブ上限撤廃-

 

Bリーグは12月19日、2026年にスタートする現在のBリーグに替わる新リーグ、Bリーグ・プレミア(Bプレミア)について、初年度参入クラブ数に上限を設けないと発表した。

 

これまでは最大で18クラブまでとしていた。

 

広島ドラゴンフライズにとっては朗報だ。ホームアリーナを当面、広島グリーンアリーナの改修で“しのぐ”ことが決まっており、後手に回った感は否めなかったが、上限撤廃によって追い風が吹くのは間違いない。

 

Bプレミアに参入するためには「高度な条件をクリアしたアリーナの確保」「平均入場者数4000人クリア」「事業規模12億円クリア」の基準を満たす必要がある、とされてきたが、仮に18クラブ以上が条件を満たした場合は「判定勝負」(関係者)になることが懸念されていた。

 

よって新リーグを目指すクラブは現在、血眼になってこの条件クリアへと邁進している最中だ。

 

島田慎二チェアマンによれば、上限撤廃は条件を満たしたクラブが仮にBプレミアから漏れた場合にはそのクラブに計り知れないダメージが及ぶことが懸念された、という。また、大阪万博でも物議を醸している建築資材の高騰や業界の人手不足などが配慮された結果、「仮ライセンス」導入となった。

 

具体的には5000人以上収容でVIP席や必要数のトイレなどのあるアリーナを確保し、かつ今季「売上高12億円」かつ「平均入場者数3000人」を達成するか、「売上高9億円」かつ「平均入場者数4000人」なら「当確」となる。

アリーナの新設・改修については、遅くとも2024年9月末までに施工業者が決まっていることが条件。ただ契約がこの期限に間に合わなくても、別途設けられた条件を満たせば、理事会の決定によりBプレミアの「仮ライセンス」を交付されて初年度の参入が可能となる。

 

ひろスポ!では12月4日に広島ドラゴンフライズの浦 伸嘉社長にBプレミア参入に関して単独インタビューを行った。

 

その時点で浦 伸嘉社長は今回のBリーグ発表を見据えてか、次のように語っている。

 

浦 伸嘉社長の話

当クラブは広島グリーンアリーナの改修で参入を目指しますが、もちろん新アリーナプランがきっちりとあった方がいい訳ですから、新アリーナありきの広島グリーンアリーナ改修という方向性でまとめたいなと…

 

来年の早い時期に、(新アリーナの建設の)場所を広島市内のここで、と決めるとか、しっかり方向性は出したいなと思っています。(クラブがすでに表明している民設民営方式の新アリーナ構想に関して)お金の話は今出せないところもありますが、最終的にどういう形にするか今考えています。

 

資材高騰もあり100億から200億かけないと、厳しいと思います。ローコスト、ロースペックでもアリーナは出来ますが、作ってもけっきょくそれに見合ったお金しか取れないんです。

 

だいたい10パーぐらいと言われていて、50億で作れば年間5億円、100億で作れば10億円、200億なら20億円…

 

だから費用対効果的なものをどこに落とし込むか、を考えています。100億円ぐらいのアリーナに、スーパービッグと言われるような方に来てもらい、お金を落としていただけるような形ができれば良いのですが…

 

NBANには1500億円規模のアリーナ、チェイスセンター(2019年供用開始)がサンフランシスコにありますが、そこはVIPのシーズンチケットだけで年間200億、アリーナのスポンサーだけで300億くらい入るので、これならペイできますよね、そんな話に可能性を感じて投資してくださる企業があれば、より良いものが広島にもできます。

 

広島の経済規模から言える最大値を取りにいければ一番いいのかな、と思います。

 

我々としては、すでに5000席以上が確保できてトイレの数もあって、改修はVIPルームだけで済む広島グリーンアリーナの改修でしっかり(Bプレミアの)ライセンスを取得すること、それがないと先に進めません。

 

新アリーナについては、現在3つ。沖縄アリーナ、あとは佐賀と群馬。このあとジェッツさんのアリーナが(2024年春に)できて、アルバクさんのアリーナがお台場に(2025年秋に)できて…。先行するアリーナを実際に見て、それよりもっといいものが広島には作れるんじゃないかな、とは思っています。

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