風の涼介#5、2012年2月11日「実戦で、そのベールを脱ぐ」
沖縄キャンプ第3クール初日。名護市でキャンプ初の対外試合となる日本ハム戦があった。スタメンは以下の通りだった。
一番センター 赤松
二番セカンド 東出
三番ショート 梵
四番ファースト 松山
五番キャッチャー會澤
六番ライト丸
七番サード 堂林
八番レフト 迎
九番DH 土生
ピッチャー中崎
四回裏、セカンド庄司が入り、ショートには菊池が入った。
六回表、日本ハムのピッチャーは乾に交代。菊池に打席が回り、一邪飛に倒れた。
八回裏、菊池が守備で見せた。先頭・陽の左前打は三遊間の当たりでサード堂林が本来なら止めないといけないコースだった。続く四番・中田の打球も三遊間へ。今度は今度は菊池が好プレーを演じて、本来なら届かないような当たりを二塁封殺にした。
さらに、谷口の 一ゴロが3・4・3と渡ったが今度は菊池の一塁送球がそれて打者走者が二塁へ進んだ。
試合後、野村監督は「勝敗を左右する場面で菊池がいい守備を見せた」とコメントした。しかし、この時点でも菊池を試合後に取り囲む記者は皆無で、その守備力をクローズアップするような記事が翌朝の紙面に載るようなことはなかった。
試合は九回表、先頭の菊池が初球を右前打。松山 も一、二塁間を破り菊池の好走塁で一、三塁になった。白濱 が倒れたあと、丸の中犠飛で4-2となり試合は広島が競り勝った。