未曾有の災害が広島市内の住宅地を飲み込み、自衛隊、消防、警察、市民、ボランティア、外国籍の人々などが一丸となって復旧、復興に努めていたはずだったがその中心となるはずの広島市であってはならない不正行為が発覚した。このことはすべての被災者ならびに災害復旧にかかわった人々に対する冒涜として厳しく問われるべきでトップの責任は免れようがない。
昨年8月の広島市の大規模土砂災害で、安佐北区役所の50代の課長補佐が、残業代100万円余りを不正に受給していたことが発覚した。
広島市はきょう1月30日付けでこの課長補佐を懲戒免職にするが、多くの生命と財産を奪った災害における市職員の不正行為に関して松井市長の責任が問われることは間違いない。以前より、土砂災害関連の市関係者の残業代が莫大な費用となっていることを問題視する声があがっていた。
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広島市安佐南区の今…、まったく復旧作業の進まない場所が多数残るのに、職員が残業代を不正受給…
しかも安佐北区には松井市長が地元市民の声に抗い移転を進めようとして市議会で「移転否決」となった安佐市民病院がある。
安佐市民病院の移転先、安佐北区の荒下地区ではすでに延伸が決まったJR可部線の工事に向けた準備が進む。現在、街の中心部にある安佐市民病院はかつて広島市が大規模な合併を行った際に各種施設を適切に分散、配置する中で今の場所に決まった。それを反故にして移転する、という松井市長の判断に地元では署名活動など反対の声があがっている。またこの問題に関して広島県警が動いており、災害復旧・復興のほかにも安佐北区は様々な課題を抱えている。それにしてもJRの新駅ができるから病院を移転…!?子どもや高齢者の急患がJR運行時刻だけ発生するはずはないのだが…
4月の広島市長選で本来なら一枚岩で松井市長を推すはずだった自民党会派が分裂したのも、この安佐市民病院問題が発端でその時期は今から2年前にさかのぼる。
サンフレッチェ広島社長の小谷野薫氏との一騎打ちの様相を呈し始めている市長選を控え、松井市長は広島市民球場跡地の活用策、サッカースタジアム建設問題に続いて、最も大事な市民の生命と財産を守る現場での職員の不正により、広島市民のいっそう厳しい目にさらされることになる。
一方、安佐北区に隣接する安佐南区のエディオンスタジアム広島をホームスタジアムとするサンフレッチェ広島は同日、広島市に義援金を贈呈した。
サンフレッチェ広島では「このたびは、Jリーグ、日本サッカー協会、Jクラブ、および各クラブサポーターの皆さま、サッカー関係者の皆さまをはじめとした様々な方に、義援金募金にご協力いただきましたことを、改めてお礼申し上げます。なお、サンフレッチェ広島は引き続き、「がんばろう広島」のメッセージとともに、今後も可能な限りクラブ一丸となって全力で復興活動を支援して参ります」との談話を広報を通じて発表した。
義援金贈呈額は9,818,353円
義援金募金活動について
www.sanfrecce.co.jp/news/release/?n=7369
前回の義援金贈呈について
www.sanfrecce.co.jp/news/release/?n=7535
この件での問い合わせ先
株式会社サンフレッチェ広島 TEL(082)233-3233
文責・新サッカースタジアム取材班