場所取りシートなどが並ぶマツダスタジアム、大型スロープ入り口。
カープ女子人気に黒田の”男気”人気が加わり、ますます注目度アップの広島の公式戦入場券の発売開始を前に、早くもマツダスタジアム、大型スロープ入り口で場所取りが始まっている。
一番乗りしたのは広島市に近い町に住む女性らのグループ。20日金曜日の午後7時にはやってきた。2月24日の午後10時時点で場所取りしているファンは推定100人前後。地元放送局が夕方ニュースでこのことを紹介して、一気に人数が増えた。
ただし、この順番待ちは2月28日朝に配布される整理券を受け取るためのもの。公式戦入場券は3月1日午前10時からマツダスタジアム窓口ほかで”いっせいに”発売される。
すでに年間指定席購入者、ファンクラブ会員などへの優先発売は行われており、いずれも超人気。年明け「年間指定席、初の完売」の快挙から始まったカープ人気は衰えることを知らないようだ。
昨年までも整理券配布は行われていたが、「昨年までは配布2日前の夕方から場所取りすれば十分だった」というファンの話からしてもその加熱ぶりがうかがえる。
場所取りをした中には県外からの阪神ファンなど他球団のファンもいる。どうしてここまでして入場券を手に入れる必要があるのか?
もちろんファンの熱い思いもあるが、広島の入場券の販売方法によるところが大きい。
他球団では「抽選方式」や「分割販売方式」を採用しているところが多く、開幕から地元最終戦まで”いっせいに”(一部、日程未定試合など除く)発売開始、となるのはレアケースだ。
ちなみにサンフレッチェ広島は「分割販売法しい」を採用。クラブ側は一定期間ごとに、その先の数試合分の入場券販売開始を告知する。
”いっせい販売方式”となるとファンも「苦労が多い」のだという。
「コカ・コーラシートなど人気の席はなかなか手に入らない」
「開幕戦やGW、お盆など夏休み、など人気の次期を全部買う人がいる。まとめて400枚とか一度に買っていくので、欲しい試合の席がすぐになくなる」
「県外からなので、都合やホテルの予約など考えるとそんなに先の予定まで立てにくい」
「コンビニで端末から申し込もうとしても繋がらない、待っている間に欲しい席はすぐなくなる」
「去年まで一般発売用だった”ブロック”まで先行販売で売られて、ますます狭き門になっている」
…などなど、そこまでして観に行かなくても…と言われそうだが、ファンとしては「譲れない部分」がいろいろある、ということらしい。
球団サイドではHPやメディアを通じて入場券発売を円滑に進める態勢を敷いており、実際、この場所取りシートひとつ、ひとつには「こちらに場所取りを目的とするいす・雑誌・シート等は置かないでください。他のお客様と公平を期すため2月26日の午前中に撤去いたします。撤去物は28日まで保管…」との文面のイエローカード!?を貼って対処している。
それでも実際には何人かのファンが集まってきては情報交換?したり、車で物資?を運び込んだり、その様子を自転車で警戒中の警察官がチェック?したりと”現場”ではさまざまな動きが見られる。本来は静かな住宅地並びに倉庫の立ち並ぶエリアだ。
付近にはトイレもなければ午後11時過ぎると灯りもなくなる。しかもまだ寒い…。
ここまでして入場整理券を手に入れる理由は「一、三塁側窓口、全部で9カ所になるべく早く行かなければいけない」からだという。
特に整理券番号1番から18番の一巡目の計18人に意味があり、最初に窓口に行くことで希望の席が入手できる。ただし、窓口担当者が打ち間違いをして一番手だったのにその修正をしている間にもう欲しい席がなくなった」という悲劇!?も起きる。
週間天気予報は26日が曇りのち雨、28日整理券発売日朝は曇り、入場券発売当日の3月1日は曇り時々雨。周辺に雨風を防ぐ場所のないマツダスタジアムでカープファンの静かなる熱い戦い!?が続く…。
(ひろスポ!関連ネットメディア)
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