開幕からチームで一番多く得点に絡んでいたグスマンがリタイアした広島打線は苦しい…
パ・リーグはオリックス、セ・リーグは広島。開幕前の評判と9試合を戦っての結果が真逆の2チームは単に躓いただけなのか?それとも構造的な問題を抱えているのか?
特に広島はカープ女子が卒倒しそうなコイの迷走ぶり。オリックスは4連敗中だが、こちらはなんと6連敗中だ。
まだ9試合なので細かく見ていく。
まず先発陣。
3月27日ヤクルト戦(マツダ)前田健太7回2失点で試合は延長12回2-4負け
28日(同)ジョンソン1安打完封勝利、スコアは1-0
29日(同)黒田7回無失点、2-1勝利
31日DeNA戦(横浜)大瀬良3回7失点、6-7敗戦
4月1日(同)野村5回5失点、4-7敗戦
2日(同)前田健太7回2失点、延長12回2-3サヨナラ負け
3日中日戦(ナゴヤドーム)ジョンソン7回2失点、延長10回2-3サヨナラ負け
4日(同)黒田7回3失点、0-3完封負け
5日(同)福井6回2失点で延長12回4-5サヨナラ負け。
こうして見ていくと、前田健太とジョンソンと黒田2度ずつ、
福井が1度の計7度もクオリティスタートに成功している。
しかし前田健太が投げた試合は2戦2敗、ジョンソンと黒田が投げた試合はは1勝1敗、福井の投げた試合も負け、である。
打線はどうか?9試合で23得点はセ・リーグワースト。
では相手のミスは除き、どうやって点が入ったのか?これまでの得点シーンは次のとおり。
3月27日 丸、グスマン連続四球のあと松山がショートに2点適時二塁打で同点
28日 三回、菊池が決勝ソロ
29日 五回にグスマン、松山四球のあと梵がライト線先制適時打、七回にはグスマンのフェン直適時打
31日
二回 木村昇犠飛
三回 松山適時二塁打
四回 菊池・丸の連続適時打
五回 代打新井貴浩2点適時打
4月1日 七回田中広輔の内野ゴロの間に1点、九回グスマン、田中広輔の適時打と天谷の内野ゴロで3点
2日 四回グスマン適時打、八回野間峻祥同点適時三塁打
3日 初回菊池先制ソロ、三回丸適時打
4日 完封負け
5日 田中の2点適時三塁打
以上、名前が出た回数でいくとグスマンが5回、菊池・丸・松山・田中が3回。
得点に最も絡んでいるのがグスマンだが、ところがこの期待の新外国人が先の中日戦の練習中に右わき腹を痛めリタイアした。
ただ、そのグスマンでさえ得点圏打率は1割台で、現在の広島打線の中で相手バッテリーが要警戒、とするのは2本塁打を放っている菊池ぐらいか?
先発がクオリティスタートに失敗した時の敗戦確率は100パーセント。仮に成功してもチームの勝率は2割8分6厘しかない。
開幕前、抑えを任されることになっていたヒースの投球ももうひとつ安定感を欠き、カープ女子一番人気の一岡がすでに2度のサヨナラ負け投手になっている。
こうして見ていくと広島の今の成績は単なる躓き、だけでは済まされないような、コイの悪い胸騒ぎ…なのか?
それともチーム打率、チーム防御率ともセ・リーグ最低レベルの巨人との7日からの3連戦で一気に登り鯉に転じるのか…?