ビジターパフォーマンスを埋めるベイスターズファンの青と赤のコントラスト
新井貴浩の連夜の活躍などで2連勝中だった広島は前田健太を立てて3連勝を狙ったが1対1で迎えた九回、3人目の中崎がバルディリスに決勝タイムリーを浴びて痛すぎる星を落とした。
前田健太は前回、DeNA打線と対戦した7月31日の横浜スタジアムでは2回6失という屈辱的な内容でKOされた。ここまで19試合に投げて残りの18試合はすべて7イニング以上を投げている。
さらには6年連続二桁勝利もかかり、何よりチームは勝率5割まであと3勝。モチベーション十分の今季20度目の先発マウンドに上がった前田健太は、二回に先制点を許したものの三回に試合が振り出しに戻ると七回、勝ち越しのチャンスで代打を送られるまでエースの仕事を果たしてみせた。
ただ、味方打線が2カ月ぶりに一軍登板となったDeNA先発の三嶋を攻略しきれず、八回のエレラ、さらには1点を追いかける九回の山崎康に抑え込まれた。
広島は借金をそのままDeNAに背負い込まされているような状況が長らく続いている。これでDeNA戦は6勝12敗となりチームの借金は4に逆戻り。あすの試合も落とすようだと早くも負け越しが決まってしまう。過去7年連続で勝ち越してきたにもかかわらず、だ。
しかも今夜もまた1点差負け。12敗のうち8試合までが1点に泣かされており「悪いものにでもとりつかれているのでは」の声さえ上がる状況だ。
今季の広島のDeNA戦1点差負け(日時・場所・スコア・先発、責任投手・相手先発)
3月31日(横浜)6-7 大瀬良 (井納)
4月2日(横浜)2-3 前田健太、ヒース (高崎)
4月28日(マツダ)0-1 大瀬良 (久保)
4月30日(マツダ)0-1 野村祐輔 (三嶋)
5月15日(マツダ)5-6 黒田、一岡 (山口)
5月16日(マツダ)1-2 ジョンソン (井納)
8月1日(横浜)1-2 ジョンソン (高崎)
8月15日(マツダ)1-2 前田健太、中崎 (三嶋)
昨夜、先発の薮田を二回途中で降板させ快勝に持ち込んだ広島にすれば、今夜はどうしても勝っておきたい試合だったのだが…。
一方、DeNAは新人の山崎康は今夜で大台の30セーブに達し、プロ野球新人記録31セーブ(1990年、中日・与田剛)に王手!
広島にとっては何とも頭の痛い問題!?があすも控えており、あとがないDeNAにまた足元をすくわれるようだと残り40試合を切って4位の座まで危うくなってくる。