カープ女子「代表」のひとり、うえむらちかさんもマエケンのサインボールを持ってこの笑顔…
マエケン、公式の場で「カープ女子」に感謝のメッセージ!5月10日は「カープ女子」の日…
今季4勝目をあげた前田健太がお立ち台で呼び掛けた。
「きょう、球団のツアーで関東から新幹線でカープ女子の方が見に来てくれたということで、勝てて良かったです。応援、ありがとうございました!」
お立ち台の上のエースの口から公式の場で「カープ女子」という言葉が出た、記念すべき一日になった。レフトスタンドに集まった「関東からの」「カープ女子」の一団が盛り上がりっぱなしだった試合中よりさらに沸いた。
マツダスタジアムではここまで3試合に投げて2勝0敗。3万人近いファンで埋まったスタンドの声援を受け“必勝”を胸にマウンドに上がった前田だったが初回に思わぬ落とし穴が待っていた。
二死一、二塁から今季5の0と抑えていた森野にライトスタンドに打ち込まれいきなりの3失点。セ・リーグトップの1点台の防御率を誇る右腕の口元が「あー…、もう!」と動いた瞬間でもあった。
しかし、この日のマツダスタジアムは何かが違った。
二回、松山の平凡な打球を中日・先発のカブレラが見失い内野安打にすると続くキラの打球はファースト森野の手前でイレギュラー。ライト前へのタイムリーすり替わった。そのたびにレフトスタンドが”黄色い声援”に包まれた。
この回1点差に詰め寄り迎えた三回は、さらに目を疑うような“現象”続きになった。
先頭の前田が粘ってヒットで出塁したあと、一死二塁となって菊池の打球はこれも平凡なショートゴロ。しかし堂上直が正面に入りきれず、レフトに抜けると今度は代わったばかりの野本が悪送球して一、三塁。続く丸の犠牲フライで3対3に追いついた。
間髪入れずエルドレッドが勝ち越しタイムリーを放ったあと、今度は松山の飛球をセンター大島が見失い落球…。キラのタイムリーでさらに2点が入り6対3とリードが広がった。
マツダスタジアム上空にはほとんど雲がなく、確かに強い陽射しが目に入るような状況が続いてはいた。とはいえいくらなんでも中日の守備のバタつきようは異常。どうしてこんなことになったのか?その理由のひとつが四回の攻撃ではっきりした。
エルドレッドの放った打球は「関東」「カープ女子」で埋まるスタンドに吸い寄せられるように?舞い上がり、そのままコンコースを飛び越え場外へと消えて行った。
そのすぐ先にはJRの架線が続き新幹線の高架も見える。「新幹線で」わざわざ駆けつけてくれた「カープ女子」への御礼弾。スタンドとグラウンドが一体となった時のすさまじさが改めて証明されたかっこうになった。
「きょうのピッチングはぜんぜんダメで僕はヒーローじゃないんですけど…」と「日本のエース」とまで呼ばれている前田は最後まで控え目。
その一方で…。
3月末、球団が募集した「新幹線でマツダ スタジアムへGO!関東カープ女子 野球観戦ツアー』」企画には148名の定員に対して2300を超える応募が殺到!超難関を突破して広島にやってきた「カープ女子」代表パワーはすさまじく、前田のヒーローインタビューを耳にして”大敗のワケ”を知った中日ベンチにとって、すべては文字通りあとの祭り。
5月10日は「コ(5)イ」する「10(女子)」の日だった、のである。
※新幹線でマツダ スタジアムへGO!関東カープ女子 野球観戦ツアー』」企画とは?
カープ球団が3月末に募集告知をしたが、あっという間に。東京~広島の新幹線代は球団負担。入場券代と食事代のみでマツダスタジアムでの観戦が楽しめる夢企画。
さらに資生堂のマニキュア&化粧品セットや、イベントでしか手に入らない「カープ女子オリジナルポーチ」などオリジナルプレゼント多数。資生堂協力により「カープ女子メーキャップ講座」まで実現。
さらにさらに昼食は球団企画のオリジナルメニュー&飲み放題。参加費はひとり6,500円。希望者多数の場合は抽選。