2014年11月3日の広島市内
阪神は10月20日、金本新監督誕生に備えて練ってきた新たなコーチングスタッフの第1弾を発表した。
その目玉が高代延博作戦兼内野守備走塁コーチ(61)のヘッドコーチ昇格だ。これに伴いヘッドだった平田勝男コーチ(56)がチーフとなる。
「高代ヘッドコーチ」と金本新監督が組むことで阪神の野球スタイルはますます「カープテイスト」を増すことになる。
「阪神に、高代・大野コーチですか…。今のカーブにこそ必要な人材ですね」(大野投手コーチは未発表)
「金本監督が正式に誕生し、焦っています。(中略)素晴らしいコーチも集まり、タイガースが良い方向に変わるのではないか、と焦っています」
…などのカープファンの声がひろスポ!には届いている。
中でも高代ヘッドコーチの誕生は緒方監督2シーズン目の広島にとっては脅威となる。
19日の就任会見で金本新監督(47)は「僕の中では三村さんと山本一義さんというのは生みの親です。そこはどっちも変えられないというか。すごく野球を教えてもらいました」と話している。
その三村前監督時代の広島(1994年から1998年)に守備走塁コーチを務め、三村前監督が三塁コーチとしても全幅の信頼を置いていたのが高代コーチだった。
広島の中心選手としてその”コーチさばき”を目の当たりにしてきた金本新監督にとって高代ヘッドコーチは恩師である三村前監督との橋渡しの役目も担っている。
金本新監督は2006年、連続フルイニング出場世界新記録を樹立した際の会見でも「カープの若い時代、三村監督、山本コーチ、高代コーチの影響が大きい」と語っている。
阪神OBの矢野燿大氏(46)、片岡篤史氏(46)がともに一軍コーチに就任する方向で話が進んでいる、との報道もある。こちらは金本新監督と同世代。バランスのとれた顔ぶれが揃えば「船頭多くして…」とはならないし、「金本監督のために…」とスタッフが団結する可能性の方が高い。
この先、すでに報道で名前の挙がっている大野豊氏ほかカープ色を帯びた人材はスタッフに名を連ねるようだと、阪神首脳陣の中枢は「限りなく赤色に近い黄色?」に染まる。
もちろん広島の緒方監督にとっても高代新ヘッドコーチは三村前監督とともに大切な恩師のひとりである。
11月3日は三村敏之氏の6度目の命日にあたる。金本新監督、緒方監督はそれぞれどんな思いでその墓前に頭を下げるだろうか?
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