FCソウルの本拠地、ソウルワールドカップスタジアムに向かう道には試練が待ち受けていた…
速報!サンフレッチェ広島、鬼門のソウルワールドカップスタジアムでFCソウルに完敗、森保監督の思いとは…
なでしこジャパンが前夜(2月29日)、オーストラリアに1-3で完敗した。10日間で5試合の短期決戦は有利な大阪での戦いのはずだったが、これで一気に苦しくなった。
広島市南区宇品中学出身の大型GK、山根恵里奈の動き…、どうだったか?
ネット上には「初戦黒星で過去予選突破率0%」の見出しも踊る。当然だ。何事も最初が肝心。そこにライバルたちも照準を合わせている。
J1連覇を目指すサンフレッチェ広島も苦しいスタートとなった。2月20日の富士ゼロックス杯に3-1で快勝したあと、23日のACL初戦、山東魯能(中国)戦にホームで1-2逆転負け。さらに27日には同じくホームでJ1開幕戦、川崎フロンターレ戦に0-1で敗れた。引き分け濃厚の後半39分、センターライン付近で隙を突かれ、ボールを奪われてのカウンター攻撃の前に沈められた。
負け方が良くない。ともに「優勝」を目指すACLとJ1で初っ端に躓いた。
そして開幕第3戦はACL、相手はアウェーのFCソウル。ソウルワールドカップスタジアムと言えば2014年4月1日に連続して起こった「不可解判定」は今なお、選手、サポーターの頭から離れない。
フットボールチャンネル
www.footballchannel.jp/2014/04/15/post3618
こうして迎えたきょうの一戦…
3月1日、韓国、三一節(1919年3月1日の三・一独立運動を記念する日)を迎えた韓国は祝日、そしてスタンドの声援を追い風にする相手はいつもにも増して手ごわかった。
今回は試合開催日が鬼門となった。相手はこの一戦を「ミニ日韓戦」と受け止め、1月にカタール・ドーハで大逆転負けを喫した「カタールの惨劇」のリベンジに燃えていた。しかもその主役である浅野拓磨がスタメンに名を連ねたのだから…
サンフレッチェ広島スタメン
GK林
DF 塩谷、千葉、水本
MF 野津田、キム・ボムヨン、宮原、清水、丸谷
FW ウタカ、浅野
前半25分、清水のFKを千葉がヘディングで叩き込み先制したが、その6分後には追いつかれて前半を終了。
後半3分には流れの中から勝ち越されその7分後にも失点。後半25分にはFWアドリアーノにハットトリックを決められてそのまま試合終了のホイッスル、となった。
3日前の川崎フロンターレ戦から8人を入れ替えて戦い、また逆転負けとなった。千葉、塩谷を”4連投”させたにもかかわらず、だ…。
J1開幕戦のあと、森保監督は次のように語っていた。
「先ずは(チームとしての取り組みを)継続すること、自信を持って続けること。チームはパーフェクトに仕上がったとは思っていないし、昨年と同じでシーズンを通して成長していく。昨年も相手を圧倒して優勝したわけじゃない。結果的には(34戦での年間最多勝ち点など)そうだったが紙一重の試合をモノにした。きょうも紙一重。ただし反省も踏まえて切り替える。そのうち勝てるだろう、とかそんなに簡単なモノじゃない。これからも挑戦者として、我々は持っているモノのすべてをぶつける」
…しかし、ACL初戦でブリーラム・ユナイテッド(タイ)に6-2で爆勝したFCソウルの勢いに屈した。
これで3連敗となったが3月6日の名古屋グランパス戦(豊田スタジアム)で、指揮官の言葉が今度こそ試される。
なおACL1次リーグは全6戦。3敗すればその瞬間に優勝の可能性は消滅する。
広島新サッカースタジアム取材班(画像も)