開幕前の目標は「優勝」、そこから「プレーオフ進出」に切り替えて広島での2シーズン目を戦ってきた佐古賢一ヘッドコーチ。しかし「経験不足」から接戦に弱いチームの体質を改善することができないまま致命傷となる9連敗を喫した。
広島ドラゴンフライズは4月9日、ホームの広島サンプラザホールでNBL首位争いを演じるアイシンシーホース三河と対戦、76-79で惜敗した。
前半を26-37で折り返し、今季「課題」となっていた第3ピリオドで猛反撃を開始。ハミン・クウェインタンスと坂田央を中心に攻め込み一時は逆転した。
その後は一進一退の好ゲームとなったが勝負どころの第4ピリオド中盤、フリースローを落として流れをつかみきれずに点差をつけられた。
それでも残り1分を切ったところでシャノン・ショーターが猛チャージ。スリーポイント3本を含む11点を上げたが届かなかった。相手をファウルトラブルに追い込み、フリースロー獲得数は32。しかしそのうちの13本を落としたことで前季王者にトドメを刺し損ねた。
3点差以内での負けはこれで今季10度目。接戦に弱いことが致命傷となり2季連続プレーオフの夢はほぼ潰えた。広島ドラゴンフライズはチームワースト記録の9連敗。
広島ドラゴンフライズ76-79アイシンシーホース三河
1P 10-10
2P 16-27
3P 26-16
4P 24-26
会場:広島サンプラザホール
来場者数:1,076人
サンエス不動産Man of the Match:#1 ハミン・クウェインタンス
医療法人社団飛翔会フェアプレー賞:#10 竹内公輔
今シーズン成績:15勝34敗
【スターティングメンバー】
広島:#1 ハミン・クウェインタンス、#7 坂田央、#10 竹内公輔、#18 鵤誠司、#24 田中成也
アイシン三河:#0 橋本竜馬、#5 アイザック・バッツ、#14 金丸晃輔、#22 長谷川智也、#32 桜木ジェイアール広島ドラゴンフライズ STATS
【得点】
#1 ハミン・クウェインタンス 21点
#21 シャノン・ショーター 16点
#10 竹内公輔 13点【リバウンド】
#1 ハミン・クウェインタンス 9リバウンド
#32 ニカ・ウィリアムズ 9リバウンド
【アシスト】
#18 鵤誠司 7アシスト
広島 佐古賢一HCコメント
「第2ピリオドで、今日に向けて準備していた守備が機能せず前半は苦しみましたが、第3ピリオドに機能し始めて点差を戻すことができました。ただ第4ピリオド、大事なフリースローを決めきれなかったのが敗因ですね。ゲームをうまく運べなかった。あとはターンオーバー。明日に向けては、守備の意思統一を向上することと、勝負所でのプレー選択。ここを修正して明日に臨みたいと思います」
アイシンシーホース三河 STATS
【得点】
#14 金丸晃輔 21点
#21 ギャビン・エドワーズ 18点
#32 桜木ジェイアール 9点
【リバウンド】
#32 桜木ジェイアール 10リバウンド
#5 アイザック・バッツ 8リバウンド
【アシスト】
#3 柏木真介 2アシスト
アイシン三河 鈴木喜美一HCコメント
「前半は守備が上手くいったが、後半に緩くなってしまった。特に第4ピリオドはスティールからブレイク、スリーポイントという広島の得意なパターンをやられてしまった。前半の貯金があったから勝てました。今日の悪い部分を修正して、明日またハードに戦いたいと思います」