(撮影・春木 睦子)
リオデジャネイロ五輪に向け、メダルを取れるチーム作りを急ぐサッカーのU-23男子日本代表は21日、フランス南部のオバーニュでトゥーロン国際大会1次リーグB組の初戦、パラグアイ戦に臨み1-2で敗れた。
「勝つためにリオへ行く」「日本の歴史を変える」
そう宣言してリオを見据える手倉森誠監督とU-23メンバーにとって、初戦は厳しいものとなった。
前半18分にミスから失点。さらにDFの岩波拓也 (ヴィッセル神戸)と亀川諒史(アビスパ福岡)が相次いで負傷交代を強いられた。
そんな中、浅野拓磨(サンフレッチェ広島)の一撃が光った。後半21分、MF原川力(川崎フロンターレ)の縦パスで相手DF2人の間を抜く得意の動きを披露、右足でゴール右隅に流し込んだ。
だが、その9分後に直接FKを叩き込まれ、浅野のゴールも勝利には繋がらなかった。
浅野はJ1リーグ戦とACLのハードスケジュールをこなす中、左足足底筋膜炎、右腸腰筋損傷を患い3月と4月には代表活動に参加することができなかった。
「試合に出ない者は置いていかれる」という危機感をエナジーに変えて最強チームを目指す手倉森ジャパン。復活弾で存在感をアピールした浅野の代表ユニホームでの挑戦がまた始まった。