4者会談冒頭部分だけの撮影を終え、非公開のため退室する報道陣、奥に松井市長(左)、久保会長(右)の姿が見える
広島のサッカースタジアム建設へ向け初の4者会談開催、「球場跡地がベスト」(久保会長)は不変、それでは松井市長らは旧広島市民球場跡地になぜスタジアムが来ると困るのか?
サッカースタジアム建設へ向け、松井市長、湯崎知事、広島商工会議所・深山会頭とサンフレッチェ広島・久保会長が初めて一堂に会した。
8月10日、広島市中区の広島商工会議所ビルで午後2時から始まった初の「4者会談」はおよそ1時間の話し合いを持った。
そのあと、深山会頭がメディア対応の会見に臨んだ。会見後の松井市長、湯崎知事の発言は木で鼻をくくったようなもので、残念ながら主体性を持ってスタジアム建設に臨む姿とはほど遠いものになっていた。
会談後の松井市長
今までの経過をお話させていただいて、今回それぞれ持ち帰って十分に整理してもう1回やりましょうということ。
会談後の湯崎知事
今の機運を逃さないように、建設へ向けて進めることができたらな、と…
だが、それも当然だろう。
ひろスポ!ではすでに広島みなと公園がスタジアム候補地から脱落状態にあることを伝えてきたが、当然、この日の全体的な流れの中で”それはないこと”として話し合いが進められた。それは深山会頭の会見内容からも容易に想像がつく。
当初、久保会長が「公開」を望んでいた4者会談もあっさりと非公開となった。国際平和都市広島で、新たなスタジアムをみんなで協力して建設していこうという、自由闊達な空気とはかけ離れた状況になっている。
けっきょく初の4者会談は、広島みなと公園脱落の事実には触れないまま、一応の申し合わせにより、次回会合以降へ「どこにスタジアムを造るのか」の結論を持越したことになる。
なお、会合のあと、久保会長は次のように語り、先の深山会頭との”2者会談”で「旧広島市民球場跡地がベスト」と回答したスタンスに変化のないことを強調している。
会談後の久保会長 お互いが難色を示しているんで、それならもう一度それぞれが候補地の案を出したらどうか、というふうなことでそれには合意しました、私はあくまで旧広島市民球場跡地がベストで進めていきたいと思っています。全体を考えて良いということになれば、決まったことについては協力していきたい」
深山会頭の会見内容はこのあと、ひろスポ!で…
広島新サッカースタジアム取材班