広島市などと基町地区住民のサッカースタジアムを巡る公開質問会は１月２４日開催、旧広島市民球場跡地や広島みなと公園に関する質問も…

基町プロジェクト・シンポジウム「広島基町高層アパートと大髙人」２０１６年１１月１２日開催、で紹介された資料より引用

広島市、広島県、広島商工会議所が調査・検討を進めている、中央公園へのサッカースタジアム建設の可能性を巡る事案について、１月２４日、基町地区住民側が現地に担当者を招き、質疑応答が行われることが決まった。

松井市長、湯崎知事、広島商工会議所・深山会頭の３者がサンフレッチェ広島・久保会長の協力を取り付け進めようとしているサッカースタジアム建設候補地、「中央公園案」について、最大の懸念材料である地元住民への説明会が行われたのは１０月２日。

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１０月２日の説明会では広島市の杉山スポーツ文化部長からの経過説明（なぜ、一度消えた中央公園スタジアム案が再浮上したか？）を住民側が一方的に聞く形となった。それを受けて今回は住民側が人や車の流れ、騒音など、予想される課題について質問して理解を深めることを目的とする。

当然ながら基町地区住民の間でも次のような声があがっている。

「旧広島市民球場跡地にサッカースタジアムを造らない理由はどこにあるのか？オバマ元大統領の来広をその理由に挙げているが、そんなのは理由にならない。その挙句に中央公園案、というのはおかしい」

「広島みなと公園案について、宇品の関係者からはとっくの昔に立ち消えになった、と聞いているが、それもオープンにしない、そんないい加減なことで中央公園と言われも困る」

「マツダスタジアム周辺の声を拾ってみても、地元が何度も信号機をお願いしたにもかかわらず、市は動かずマツダスタジアムの目の前で年春、被害者が長期入院を強いられる重大自動車事故が発生した。はい、我々もスタジアムを造ってもらっていいですよ、とは簡単に言えない」

１０月２日の会合は、報道陣が立ち入ることのできない非公開で行われた。だが今回は報道陣も招かれることになっている。

このところメディアを賑わせている「文部省の天下りあっせん騒ぎ」では「想定問答」が話題となった。昨年１２月の市議会での市側の答弁のごとく、木で鼻をくくったような「問答」が繰り返されるようであれば、住民側の理解を得ることは難しい。

昨年１２月の市議会一般質問で石橋議員が言っているように「一日も早い」スタジアムの完成が待たれている。３者会談側は基町地区住民の疑問に十分に答えるだけの材料を持ち合わせて説明に出向く必要がある。

なお、基町住民側が要望していたサンフレッチェ広島の関係者の参加は見送られた。事前に基町地区住民との話し合いは３者会談側で担当する、と決めていたこともあるだろうが、これでは住民側のサッカースタジアムやＪリーグ、サンフレッチェ広島に対する理解が深まらないのではないだろうか？

とりあえず全住民にＪリーグ観戦に行ったことがあるか？聞いてみたらどうだろうか？

勝手に予想するにおそらく普段、Ｊリーグとは疎遠！？な居住区に、マツダスタジアムと肩を並べる国内屈指のサッカースタジアムを建設しようと言うのなら、サンフレッチェ広島やＪリーグに先ずは親近感を持ってもらう必要がある。

広島新サッカースタジアム取材班

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