サクラの季節に向け、カープファンの心はときめいているはずだが…(トップ画像説明)
ひろスポ!で3月9日にアップした以下の記事にアクセスが殺到している。逆に言えばそれだけ他のメディアがこうした状況について触れていないということだろう。
チケット完売続出のマツダスタジアム、ひとりで2時間半も窓口で粘って500万円以上も購入すれば当然の帰結か?
hirospo.com/pickup/36664.html
前回、その冒頭でも述べたが、一連の流れの中でその事実だけを取り上げる。
「ひとりで2時間半も窓口で粘って500万円以上も購入」することは特殊だ。
先に結論を言うと、マツダスタジアムで開催分の69試合を一度に窓口で販売しなければ、こうはならない。他の11球団、あるいはJリーグクラブの現状などを見渡しても「一括販売」はまさにレアケースだ。
「500万円購入」は極端としても「50万円購入」者、「100万円購入」者は3月1日からのマツダスタジアム窓口販売ではザラにいた。苦労して整理券を手に入れるのだから当然と言えば当然?かもしれない。知人や会社仲間、家族に恋人、いろいろな人からの「期待と希望」を一身に背負って窓口に行けば「普通のファン」でもそうなってしまうようだ。(「 」はファンの声、このあとも同)
ここで3月1日からのマツダスタジアムでのチケット販売についての流れを確認しておく。
2月28日の整理券配布に向け、ファンがマツダスタジアム周辺に集まり始めたのは2月6日。場所取り、徹夜のパターンがまた始まった。
整理券には番号が振ってあり、全部で2000枚。だが結果的にはこの整理券を手に入れても大きい番号では「欲しいチケットはもうない」状況に3月1日以降、直面する。
2月10日にはマツダスタジアム西側の大型スロープにできた列が「撤去」された。目の前には新築マンションがある。ファンの列はマツダスタジアム正面にもできていたが、どこで整理券が配布されるかファンは知らない。けっきょくスロープ前にいたファンもスタジアム正面に移動した。
3月1日朝チケット発売開始。
マツダスタジアムの窓口は全部で24。あらかじめそれぞれの整理券には窓口への集合時間(目安)が記してある。
だが、ひとりで2時間半、あるいはそれに近い時間粘っているような状況が次々に生まれると当然、順番が回ってくるまでに時間がかかる。それは、それだけチケットが少なくなることを意味する。
「70番台で1時間待ちのはずが3時間かかる」状態。売り切れた席については球団ホームページ、スタジアム前の立て看板などでも分かるようになっているのだが情報が遅れたり、「一度売り切れたものが、また売り出されたり」とかなり煩雑で「初めて並んだファンにはわかりづらい」状況だった。
昨年までは整理券1枚で二人、要するに「時間短縮のための補助員」が認められていたが今回はそれも諸事情からなしとなった。購入する側は「気合いを入れ万全の準備」で臨まなければいけない。
そこまでしても、すでに触れたように整理券を手にしたファン全員が満足するような買い方はできなかった。…ということで、整理券争奪戦にハナから参加しない広島市民やファンはマツダスタジアムでのチケット購入の機会を「その瞬間から失った」ことになる。
おそらくそうしたファンの怒りの声は中国新聞「広場」にたくさん届いているのだろう。掲載はそのほんの一部と考えて間違いない。
ひろスポ!にも次のような声が届いた。
「何百万も買う人には呆れてしまいますが、普通のファンの中にも、早々にチケットが無くなるかもしれないからと、とりあえず行けるかどうか解らないけど取れる分だけ買っておこうと、余分に買っている人もいると思いますので、球団に対策を求めるだけではなく、自主規制も必要かと」
「見に行きたいのに行けない人が沢山いる事を球団は分かってもらいたい~」
「これ、公平にチケットが回る対策をうたにゃあかんのでは?」
「一人が一度に買える枚数を設定するべきだと思います 後は、ギリギリまでにならないと 引き換え出来ないとか」
SNSに嘆き節が溢れ、改善求める声があがるのもやむなしで、さらには「ファン同士、ねたみの声」も交錯する状況だという。