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2019年03月11日
編集部編集部

巨大コングロマリットの広州恒大戦、本田圭佑のメルボルン・ビクトリー戦…サンフレッチェ広島がACLのピッチに立つ意義とその未来

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ACL
  • 3

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  • 2

    ダグ

  • レッドヘル

2010年グループステージ敗退
2013年グループステージ敗退
2014年ベスト16
2016年グループステージ敗退

この数字を見て、ピンと来るならさすがサッカー(元!?)御三家!何のことか分からない広島県民の割合は、果たして何パーセントか…

広島の代表として、だけではなくJリーグ勢の代表として、日本サッカー界の代表としてアジアなどの舞台で頂点を目指す、それがAFCチャンピオンズリーグ2019 、ACLだ。

AFC、アジアサッカー連盟が主催。アジアのクラブチームにとっては最も権威のある大会で、優勝したクラブには400万USドル(およそ4億4000万円)の賞金と勝利ボーナスなどが贈られ、国際サッカー連盟主催のFIFAクラブワールドカップへの出場権が与えられる。

1967年に始まったアジアチャンピオンズクラブトーナメントがその原型で、1969年の第2回大会には日本から東洋工業が参加して3位になっている。そう、サンフレッチェ広島の母体クラブ、である。

その後、中段期間があって2001-02大会までアジアクラブ選手権として開催された。そして2002-03大会から今の形になった。それまでにあったAFCの3大大会を発展的解消させて、アジア最強を決める大舞台を用意したことになる。

2006-07の第26回大会では浦和レッズがACLとなって日本勢で初優勝した。2007年11月14日の埼玉スタジアム2002。59,034人を集めて行われたフーラッド・モバラケ・セパハンFC(イラン)との決勝第2戦を2-0のスコアで制したのである。

2007-08の第27回大会ではガンバ大阪が優勝。2016-17の第36回大会で再び浦和レッズがアジアの頂点に上り詰めた。そして前回大会で鹿島アントラーズが優勝。今回がACL10度目の参戦となる鹿島アントラーズは連覇を目指している。

2019シーズンのJリーグ開幕は2月23日だったがACLのグループステージ開幕も3月5日だから、ACL組はJリーグの頂点を目指しつつ、アジアナンバーワンの座も狙うことになる。

この大会には東西2地区でそれぞれ16チームずつが参加する。4チームでのグループリーグがホーム&アウェーで行われ、各グループ上位2チームずつ、合計16チームがノックアウトステージに進む。サンフレッチェ広島は冒頭にあるように2014年、当時の森保一監督の下で一度だげグループリーグを突破している。

ACL今大会の日本勢と4つのグループリーグ

グループE
慶南FC(韓国)
ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)
山東魯能泰山足球倶楽部(中国)
鹿島アントラーズ

グループF
広州恒大淘宝足球倶楽部(中国)
大邱FC(韓国)
メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)
サンフレッチェ広島

グループG
北京中赫国安足球倶楽部(中国)
ブリーラム・ユナイテッド(タイ)
全北現代モータース(韓国)
浦和レッズ

グループH
シドニーFC(オーストラリア)
川崎フロンターレ
上海上港集団足球俱楽部(中国)
蔚山現代FC(韓国)

前回大会には、鹿島アントラーズのほか川崎フロンターレ、セレッソ大阪、柏レイソルも参戦した。

J1リーグ連覇の川崎フロンターレはグループリーグ4位敗退。

セレッソ大阪はアウェーで広州恒大(中国)に0-0、ホームでは1-3完敗を喫するなどしてやはりグループリーグ3位で敗退。

柏レイソルも3位敗退だが、柏レイソルはJ1リーグで17位に沈み、J2への降格という厳しい現実と向き合うことになった。ACLに出場したチームがその年にJ2降格となるのは、2012年のガンバ大阪、2014年のセレッソ大阪に続いて3例目、である。

 

ACLに出場することは、世界を目指す選手にとって大変意義深い。と同時に、アジア及び世界規模の営業戦略を進める各国地域の協会関係者、あるいは国策としてそのピッチに巨費を投じるその国の指導者らは、ACLを通して、その先に”巨大市場”を見据えている。

果たしてそうした視点でACLを俯瞰できる”眼”が今の広島の行政や、あるいは広島の人々にどれほど浸透しているのか?

そこで、城福浩監督体制の下での2年目のシーズンをACL、Jリーグのふたつのステージで戦いながらチーム強化を進めることになった、サンフレッチェ広島の足立修強化部長に、ACLグループリーグ第1戦、アウェーでの広州恒大戦のあと話を聞いた。

 

足立強化部長の話
※(  )はひろスポ!で補足

ここ10年ちょっとでしょうけど、中国は、やはり国を挙げてサッカーを強化しようという傾向にありますよね。5日の広州恒大戦、あのピッチに立っていた相手の外国人選手…パウリーニュ(2018年7月、バルセロナからの期限付き移籍で広州恒大に“復帰”したブラジル代表MF)で50数億円かけたり、タリスカという(身長190センチ前後の代表MF)ブラジル代表のエースになるような選手を4、50億円で獲得したり…日本に来ているトップの外国人選手より2ランク上の選手を集めています。

 

パウリーニョはバルサで出ていたレギュラーです。タリスカは報道によればチェルシーが取りたかった選手。それを引っこ抜いてるっていうことですから。

 

中国の戦略としては、まずアジアで力を示そうとやってきています。代表では我々は十分、中国に優ると思うのですが、各クラブとなると中国と我々ではクラブ規模の差が存在しますからね。

 

北京国安(正式名称は北京中赫国安足球倶楽部、今回のACLでは浦和レッズのいるグループG)はその名の通りですから。(北京国安は中国政府系の大手コングマリット、中国中信集団公司系列のクラブ)

 

行政が莫大な資金を投じるチームもいくつかあったり、公営企業の不動産系とか、まあやはり国家ぐるみで、というイメージでしょうね。

 

で、中国代表チームの監督、マルチェロ・リッピさん(イタリア出身の名将、2012年5月、広州恒大監督に就任、2013年、ACLで広州恒大をクラブ初のアジア制覇に導き、中国スーパーリーグ4連覇を達成、2015年2月2年半在籍した広州恒大を退任すると、2016年10月、中国代表監督に就任)は広州恒大所属のままで、代表に行ってるのでは?という話も聞きます。

 

繰り返しになりますが中国は国を挙げての育成年代も含めた強化を進めています。スペインからも指導者を招いていますし、日本からもけっこう育成の年代の指導に行っています。選手にもスタッフにも投資してますね。

 

そういった規模の異なるチームとどう戦うのか?5日の試合はメディアのみなさんには完敗と書かれましたけど、見ていただいたみなさんの目にはどう映ったのか、というところですかね。

 

確かに最初は呑まれました。平日の夜8時からで5万人のサポーター。様々なものがおそらく渦巻くような空気感でしたね。中国で勝って日本に戻ってくるのは簡単ではありません。去年は鹿島さん、その前は浦和さんが勝って帰ってこられましたけど、至難の業ですよね。あの雰囲気はたぶん、広州の街を上げて応援しているからではないでしょうか、そんな感覚になりました。そこらはちょっと日本とは違うように思います。

 

ただ、我々もそこでいい経験になった、だけで終わってはいけませんし、我々は日本を代表してアジアの舞台で戦っているのですから。鹿島さんも浦和さんもそういう大きな相手とガチンコやって勝っている訳ですから。そこは我々も見習わないといけません。

 

そこで改めて思ったのは、やはり集団で戦うことの大切さ、ですね。確かにACLでも突出したチームはありますが、集団で戦わなくてはいけません。それが日本人の特性ですし、スーパースターに頼らないチーム作りをしていかなくちゃいけないなと、ね。それが代表の強化にも繋がっていくと思います。

 

ベリーシャもいたメルボルン・ビクトリーもオーストラリアではビッグクラブです。本田圭佑選手を取るくらいですから。ベリーシャも向こうではスターです。

 

あと我々のグループFでは大邱FC(韓国)。プレシーズンマッチもこれまで何度もやらせていただいているクラブですが、ここは広島に近いイメージで、市民クラブですね。大きなスポンサーはいません。(開幕戦ではアウェーでメルボルン・ビクトリーを破って好スタートの)ACLに初めて上がってきたチームですからが着々と強化が進んでいるのだと思います。

 

そのACLとリーグ戦、これからカップ戦も入ってきますが、こうした状況を考えれば当然ながらチーム力全体をいかに上げていくか、ということになります。そのためには、目の前の1試合1試合をその時々のベストメンバーで戦い、切り拓いていく。

 

去年、我々は(新監督を迎えて)リーグ戦に集中する環境にもありましたが、今季はどうやってチーム全体で、クラブ全体で戦い切るのか?そのためにはベースを上げていく必要があります。若手の育成、ではない状況ですからね。ACLがありますから。(メディアでは広州恒大戦の時、「若手中心」的な記事が多く見られた)大きな資金を投じての補強はできまでんから、マンパワーを上げての底上げ、ですね。

 

これはひろスポ!さんに以前にもお話しましたがJリーグは戦国時代…ACLに出ているからJ1に残留できる保証はありません。リスクもあります。ヨーロッパなどの移動と比べるとACLは過酷です。距離もありますし時差もある。気候も食事も習慣も違います。

そこを戦い抜きながら強化し、強い気持ちを持ち続け、これをみんな一丸となって乗り越えていきたいですね。そのためには広島のみなさんの声援、サポーターのみなさんの声援が欠かせません。ACLのグループステージは広島広域公園陸上競技場で3試合あります。ぜひ、スタンドからみなさんのご声援をよろしくお願い致します。

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