この先、もっと打つようになることが予想される丸(トップ画像説明)
6月の月間最優秀選手(MVP)が7月7日に発表された。
セは中日の岩瀬仁紀投手と広島の丸佳浩外野手、パは西武の十亀剣投手とソフトバンク柳田悠紀外野手が選ばれた。
丸はプロ10年目で初受賞。6月の打率4割2厘、33安打、22打点はいずれもリーグトップだった。
丸は打撃3部門での初タイトルとなる首位打者を射程にとらえている。
7月6日現在、セ・リーグ打率1位はDeNAの宮崎。7月5日の阪神戦で5の5と大当たりするなど好調をキープする宮崎の打率は3割5分4厘まで跳ね上がっている。
2位の丸は打率3割3分4厘、3位の中日・大島は打率3割2分8厘、昨季首位打者の巨人・坂本勇は4位で打率3割2分7厘。
この4人の中では宮崎が一番打席数が少ない。3・4月、5月、6月と順調にヒットを重ねてきたが、もし調子を落とせば打率は下がりやすい。
坂本は実績から言っても有力候補だが巨人打線自体がいかんせん迫力不足。四番も日替わり、という現状からすれば坂本に相手のマークは集まりやすい。
大島は昨年、広島の菊池と最後まで最多安打を争い2位だった。現在、102安打はセ・リーグ最多。ただ四球が27個しかない。丸は大島に迫る100安打で48四球。四球が多ければ打率は下がりにくい。
丸は2014年に初めて全144試合に出場、166安打、19本塁打、打率3割1厘で”開眼”した。
この時にはあのイチローの恩師でもある新井宏昌打撃コーチに指導を受け、”新井打法”を踏襲していた。だが、2015年限りで新井コーチが退団すると、新たな打法に挑戦して独自の工夫を加えながら今の打ち方へと移行した。
一度、3割を打った打撃スタイルを改造するには覚悟がいる。
自分を信じ、石井琢朗打撃コーチの助言を参考にしながら新しい体の使い方、バットを振り方を会得しつつある。
昨年はリーグ優勝の原動力のひとりとなり、全143試合で162安打、20本塁打、打率2割9分1厘。
2014年の水準に近いところまでほぼ数字を”修復”した。
その2016年型打法にマイナーチェンジを加え、そして迎えた今シーズン。「シーズン当初から自信を持ってスイングしていた」と丸を不動の三番に据える緒方監督はそう振り返る。
ゆえに打席を重ねるごとにもっと打つようになる、と考える方が普通、ということになる。
ひろスポ!カープ取材班
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