サンフレッチェ広島の選手、関係者、様々な立場の人たちから「スタジアム建設」を言われるたびに約束してきた松井市長だが、もう6年半の歳月を無駄にした。トップ画像はJ1王者となったサンフレッチェイレブンにスタジアム建設を約束する松井市長。
10月28日、29日に広島市と福山市で大相撲秋巡業がある。10月16日、広島市役所を関係者が訪ね、松井市長を表敬訪問した。
その際、大相撲関係者のひとりが「サッカースタジアムのそばにぜひ土俵も…」と切り出した。
広島のサッカースタジアムまさに土俵際?
…そんな笑えないジョーク、ではない。
広島の状況を傍から見ていれば、そういう声が出ても当然だ。あれだけ騒動すれば普通、みんなスタジアムがそろそろ出来そうだと思っている。
松井市長が無難に応じたのは言うまでもない。
松井市長はかつて「3度(サンフレッチェ広島が)優勝すればスタジアムを考える」と森保一氏に面と向かって告げたことがある。
森保氏は五輪代表監督として国内外の注目を集めるが、それは松井市長の比ではない。
一方、「森保新監督誕生」を祝う準備が進む広島で、最近、こんなこんなやり取りがあった。
県内サッカー関係者のひとりが「いつサッカースタジアムは決まるのですか?」と松井市長に直接、尋ねた。スタジアム問題を一番気にかけている森保氏へ、スタジアムの現状を伝えたい思いもあったのかもしれない。
返ってきた答えは「今、場所を決めている最中です」だった。
それでは返答になっていない。「いつか?」を問われているのであり、みんなそこに注目している。このことは広島市議会でも再三、指摘されてきた。
「なぜ、いついつまでに、と言えないのか?」と多くの議員が声を上げ続けている。
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「今、場所を決めている最中」?市長はやる気ないのだろう。久保会長も騙されたようなもんかも、ネットにそう書いておいてくれ。松井さんが市長やっとるようじゃ、広島はいつまでもようならん!やる気ないなら、市長なんか辞めてくれ!
松井市長の言葉に呆れたサッカー関係者の、この声に抗うだけの材料を持ち合わせていないので、そのまま掲載させていただく。
結論から言えば、現状では松井市長はサッカースタジアムを作る気はない、ということになる。それは、単に思い込みとか、どうとかではない。
客観的な判断材料も多くあるし、「いつまでに完成させる」と言えないようなプロジェクトに前進などないことは誰にでも分かる。
今さら言うまでもないが、市民県民サポーターのニーズ、サンフレッチェ広島のクラブ状況、Jリーグの立場からしても広島のサッカースタジアム建設は「早期実現」が最大のポイント、である。
広島新サッカースタジアム取材班