応援の声を受け、打席に入る瀬戸内の四番・門叶(とがの)(トップ画像説明)
秋季中国地区高校野球大会第3日(10月31日、尾道・しまなみ球場、福山市民球場)
尾道・しまなみ球場
第1試合は、おかやま山陽(岡山3位)が高川学園(山口2位)に7対0で勝って準決勝へ進んだ。
おかやま山陽の有本雄大(2年)は153球を投げ7安打2四球で高川学園を完封した。高川学園は失点にミスが絡んだ。
第2試合は注目の瀬戸内(広島3位)が鳥取商(鳥取3位)に10対1で勝ち4強入りを果たした。
前日の米子松蔭戦で23点を叩き出した瀬戸内打線だが、長谷川義法監督は「大振りしないで、センター中心のバッティング」を何度も選手に伝えてプレーボールを迎えた。
その結果が初回の4点先制に繋がったかっこう。
追加点が奪えない中、戦況を見守る瀬戸内・長谷川監督
しかしその後は追加点が奪えず「バッテリーでしのいでくれて、守ってしのいで…それが最後にああいう展開になった」と分析。前日の「九回16点」には及ばないがこの日も九回に6点を加えて勝負を決めた。
投げては前日に続いての連投となった浴本一樹(2年)が八回までを1点に抑え、九回の山根彗生(2年)に繋いだ。
9安打を打たれなからも、低目への変化球が冴え、要所を抑えた浴本
前日の試合で4ホーマー9打点の瀬戸内の主砲、門叶直己(2年)も「狙わずに繋いで繋いで…」という姿勢で臨み九回の第5打席、詰まりながらも右前に落とすタイムリー。
ちなみに初回の第1打席は四球でチャンスメイク。三回の第2打席は三ゴロ。五回の第3打席は中前打。八回の第4打席も中前打…と長谷川監督の指示を忠実に実践して4打数3安打1打点2得点でチームの勝利に貢献した。
五回、門叶はセンター前にヒットを放つ
福山市民球場
第1試合は尾道(広島4位)と盈進(広島1位)、広島勢が激突。2対3、1点を追いかける九回表、尾道の攻撃は二死二塁。打席には背番号13の塚本響(1年)。大歓声とともに弾き出された打球は…同点タイムリー。
その裏、盈進は二死満塁で四番・佐山雄大(2年)。しかしここは中飛。
延長十回、今度は尾道が満塁として三番・森田哲平(2年)の一撃は走者一掃の三塁打。6対3で接戦を制した尾道がベスト4入り。
第2試合は下関国際(山口1位)が開星(島根1位)を10対0のスコアで圧倒した。