叫びながらロングティを続ける坂倉(トップ画像)
広島の日南キャンプは2月4日、第1クールが終了した。
リーグ2連覇中の広島の強さの秘訣は攻撃力。チームの基本方針は「投手力を軸にした守りの野球」で、今キャンプでも緒方孝市監督は「守り勝つ野球」を掲げているが、それも強力打線があってこそ、だ。
その強力打線を構築していく中でキャンプ恒例となっているのがクール最終日のロングティ。全員ヘロヘロになるまでバットを振り続けるが、もちろん”満振り”…
でも、もしもトスを上げるのが運悪く?監督だとしたら…
満振りどころかフル満振り…
で、この日、緒方監督との恐怖のペアを引き当てたのは2年目で初の一軍キャンプ参加となった坂倉将吾だった。「若手の台頭」を目指す指揮官が見逃すはずもない?
緒方監督の上げるトスを打つ坂倉
途中から飛距離が出なくなりヘバりかけたが、雄叫びを上げながら打ち続けて最後は持ち直した。高卒2年目とは思えない強靭な下半身の成せるワザだろう。逆スピンのかかった美しい放物線はかつての広島のサムライ、あの前田智徳の打球を彷彿とさせる。
サムライ…
そういえば、前日、日南キャンプを訪れた侍ジャパンの稲葉篤紀監督も真っ先に坂倉の名を挙げ、緒方監督と情報交換していた。
19歳伸び盛りの打てるキャッチャーは、2020年東京五輪代表の可能性も十分にある。しかも5日からは周囲が”ライバル”と称する夏の甲子園6発の中村奨成も日南に乗り込んでくる(こちらは二軍の日南・東光寺キャンプとなるが、物理的な距離は狭まった)
第1クールでは若干、フリー打撃の内容がバラついてはいたが、第2クールからどんな打球を見せてくれるか?
なお、ちょうど1年前の日南で緒方監督は坂倉のフリー打撃に熱視線を送っている。
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