屋内でアップのあと、強い雨の落ちるピッチへ飛び出すサンフレッチェイレブン(トップ画像)
明治安田生命J1リーグで開幕から9戦無敗のサンフレッチェ広島は4月24日、広島市内であいにくの雨の中、移動前練習を行った。
2位に勝ち点9差をつけ首位を行くサンフレッチェ広島。ここまで8勝1分けの勝ち点25は34試合制になった2005年以降では最も多い。
端的に言えば城福サンフレッチェは3月24日の開幕からちょうど1カ月、その期間は”最強”を誇っている。
だが、まだ”我々”は何も掴んではいない。
そんなことは、ここで言わなくても城福浩監督もサンフレッチェイレブンも知っている。
そしてここでまた強敵が”我々”の前に立ちはだかろうとする。FC東京とV・ファーレン長崎だ。
サンフレッチェ広島は”どう転ぶか分からない”とされる”入り10戦”の9戦目までを勝つことによって高いパフォーマンスを維持してきた。
だが、それはFC東京もV・ファーレン長崎も一緒。
第10節、アウェーでぶつかるFC東京は△●●と第3節まで出遅れたあと、第4節から4連勝。第8節は●だが第9節〇で2位につけている。当然、向こうは死にもの狂いで勝ち点3を取りにくる。しかも城福浩監督の古巣だ。
古巣で言えばV・ファーレン長崎の高木琢也監督にとって、サンフレッチェ広島はそのすべてを注ぎ込んだ古巣である。
J1昇格組のV・ファーレン長崎は開幕から6戦未勝利。しかし第7節でそれまで1敗していなかった清水エスパルスに勝って、そこからの3連勝と勢いに乗っている。
あす25日のFC東京戦は午後7時キックオフ。そのあと移動も含めて中2日で臨むアウェーでのV・ファーレン長崎戦は午後1時キックオフ。サンフレッチェ広島はこの難局をどう乗り越えるのか?
その答えは…不明。
城壁?の中の報道陣…
サンフレッチェ広島は午前中にあった移動日練習のアップのあと、およそ40分間を非公開とした。報道陣は控室に誘導され、入口も閉ざされたまま。雨のカーテンに加えて初となる”城壁カーテン”。
練習後に城福浩監督はその意図などについて話をした。
城福浩監督の話
(FC東京のFW)ディエゴ・オリヴェイラは今すごく調子がいいし、(FW)永井と共に怖いツートップですし、高萩洋次郎がボールの出しどころとして非常に効いている。彼の短い時間でアイディアを繰り出す、そこに対しての対応がしづらい。両サイドもサイドバック含めて前の推進力がある。
(古巣対決は)自分にとっても特別な場所ですし、ほんとに楽しみにしています。広島の我々のチームが今まで積み上げてきたこと、今既に少しターゲットになっているチームがそれでも跳ね返してゲームを消化してきてる、それが何ゆえなのかをそこで見せられるかどうか。それが僕の一番の楽しみです。それを選手たちがやってくれると信じてます。
(非公開については)非常に申し訳なかったんですけど、どこのチームも連戦になってくると、メンバーが読めなくなるんですね。で、我々だけいろんな情報を分かってあとのチームは全部非公開で分かんないではちょっとフェアじゃないなとちょっと思いました。連戦であればあるほどメンバーが読めない。それなら対等になりたいなと思っただけです。
雨の中、思案する城福浩監督