トップ画像左端は紅白戦の戦況を見守る城福浩監督
サンフレッチェ広島は7月11日、エディオンスタジアム広島で紅白戦を行った。
本来なら天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会3回戦(対名古屋グランパス戦)が行われる予定だったが、西日本豪雨による影響で開催日は延期された。
一方でサンフレッチェ広島としては交通網に大きな課題を抱えた広島では対外試合を行うことも難しいため、この日、日没前後の時間帯を使い(途中からはナイター照明の下で)40分ハーフの紅白戦を行った。
練習後、城福浩監督と青山敏弘主将が西日本豪雨による被災地の状況などを踏まえて次のように語った。
城福浩監督の話
先ずはゲームで見せるしかないと思います。こういう苦しい時にいかに元気になってもらえるような試合で見せることができるか。そのために今、ベストを尽くすこと、しっかり準備をすること。その次にピッチの外でも何かできることをやっていくことだと思います。
映像、テレビでしか見ることができていませんが、どんどん被害の深刻さ、大きさを知ることとなりました。我々が練習場に来て練習できていることが幸せなことですが、ただ周りはそれこそスポーツどころではないというか、生きていくために、あるいはそれを手助けするために懸命にやっている方たちがいらっしゃいます。
ですから我々の存在意義を考えさせられるような5日間だったと思います。じゃあ自分たちに何ができるか、何をしなければならないかを研ぎ澄ましていかないといけない。そうじゃないと、自分たちの存在意義はないと思います。
紅白戦の合間に給水する青山
青山敏弘主将の話
(被災状況を見聞きして)本当に言葉もありません。自分たちも危ない可能性があり、ただ運よくそれを逃れただけですから。被災された方たちに向けて僕たちは何もできなくて…。何か役に立つことを考えていきたいと思います。
自分たちがなぜサッカーをやっているのか。やっぱり誰かに喜んでもらったり、勇気を与えたり、そういう責任であったり…プロとして広島でやらせていただいている自覚を持ち、サッカーだけじゃなくて、模範となれるような行動をとっていきたいと思います。
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