2018年クライマックスシリーズ、ファイナルステージ第3戦、マツダスタジアムのスコアボード…丸と長野の名前が今度から入れ替わる…
内海&長野のW流出でGショック…
メディアには「どうして?」の声が数多く紹介されている。巨人の今回の補強方針に関する疑問は多数あれど、その”主役”はおそらく原辰徳監督だろう。
この日(1月8日)はご丁寧に?丸佳浩外野手の実家がある千葉県勝浦市の国際武道大学で講義を行い(原監督は客員教授)「ジャイアンツファンとして、心境的には残念」などと語ったが、当事者だからもっとほかに言いようがあるのではないか?
巨人関係者の中には「まさか…」と考えた人もいたようだ。2013年オフ、大竹の人的補償の際は22歳の一岡に白羽の矢を立てた。だが今回は…
なぜ、そうなのか?
広島球団からのコメントはこの際、ここでは割愛するとして、大事なことをここに記す。
それは、黒田博樹も新井貴浩もいなくなった、という事実だ。
ふたりは人気と力量を兼ね備えていた。しかも1×1は10くらいになっていた。こんなキャラは不出世だ。
マツダスタジアムは2018年、ちょうど10年目を迎えた。それ以前の旧広島市民球場時代、動員数は例えば球界再編の嵐が吹き荒れた2004年はわずかに986,000人だった。100万人以下だ。
マツダスタジアム元年の2009年は1,873,046人。イッキの倍増!それが2013年には1,565,598人まで減った。カープ女子の走り、と言える堂林が全試合に出場したのは2012年。しかし背番号7に変った2013年の堂林は不発に終わった。
2014年、マツダスタジアムに神風が吹く。カープ女子だ。球団サイドでも熱心に女性ファン獲得を試みる事例は見られた。だが本流は別にある。県内外のファンや企業の熱意とインターネットの力が一大ムーブメントを引き起した。カープグッズが「赤」だったことも極めて大きい。(あまり聞かれないのでこの際)ルーツ監督にも、感謝だ。
カープ女子はマツダスタジアムに1,904,781人の動員をもたらした。
そして翌2015年、黒田&新井のW復帰。
年間指定席が初めて売り切れたのもこの年だ。以来、マツダスタジアムでのチケット争奪戦が年々ヒートアップした。
マツダスタジアムは広島市民球場で、広島球団は指定管理者制度の下、スタジアムを運営している。このシステムは球団側の自由度が尊重され、広島市に一定額を収めればあとは球団の収入になる。
そうやって積み上げた純利益は10年で100倍になった。2016年オフ、海を渡ったマエケンの譲渡金は2000万ドル。地域貢献のための寄付というニュースもあったがそれは20数億円の中の一部に過ぎなかった。
日刊ゲンダイデジタル
V3広島は球界新盟主 純利益10年100倍で経済効果は巨神以上
www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/238296/3
いずれにせよ、大竹がFA移籍した時と今回とでは、広島球団の置かれた状況がまるで違っているのは、こうした数字の上からも明らかだ。
長野を獲得しても投資に見合った売り上げが期待できれば経営的には成功だ。事実、黒田博樹には6億円以上の年俸(推定)を支払ったが、入場料収入、グッズ販売収入の凄まじさは、広く知られるところとなっている。
もちろん、野球賭博の大騒動のあと、潮が引くように一度は表舞台から去った原監督が、今回の復帰に当たり何を思ってプロテクト選手28名を決めたのか、という巨人側の事情と、広島球団の「純利益10年で100倍」はまったく別次元の話ではあるのだが…
なお、長野は背番号7をつけていた。ネット上では早くも新背番号についての見解も示されている。堂林と長野。奇しくも、ともに夫人はアナウンサー。7チャンネルはテレビ東京だから引き分け?話題性なら背番号も移行、か…だが、堂林のかつての13番は空き番ではない…この問題!?はどうなる?
ひろスタ!特命取材班