画像はパナソニックスタジアム吹田
緊急連載、広島の新サッカースタジアムキャパ3万人でJ1トップ6を諦めるのか?50年先見据え4万人規模必要でしょ!の声上がる(10)浦和、F東京、G大阪、名古屋、横浜M追随の川崎フロンターレスタジアム事情から分かること(2019年12月4日掲載)
hirospo.com/pickup/61515.html
この記事では、川崎フロンターレのホームスタジアム、等々力陸上競技場について触れた。
巨大スタジアムではないのに、1試合平均の入場者数がJ1の18クラブで6位に食い込んでいるからだ。
同1位は浦和レッズの埼玉スタジアム2002。2位はFC東京の味の素スタジアム、3位はガンバ大阪のパナソニックスタジアム吹田、4位は名古屋グランパスの豊田スタジアム、5位は横浜F・マリノスの日産スタジアム。
それらを列挙すると…
1)横浜M 5)24,707-72,327 陸上R 3万5回 4万1回 10
2)FC東京2)31,540-49970 陸上R 3万8回 4万1回
4)川崎F6)23,272-27,495 陸上 3万0回
9)G大阪3)27,708-39694 専用 3万6回 10
12)名古屋4)27,267-45,000 専用R (27,000陸上)3万5回 4万2回 10
13)浦和 1)33,372-63,700 専用 3万9回 4万1回 5万2回 10
…となる。この表の見方は次のとおり。
・左端番号は残り1試合となったJ1各クラブの順位、そしてクラブ名
・クラブ名に続く番号は今季の各クラブホームゲーム平均入場者数の順位、その右の数字が平均入場者数で、そのあとに続く数字がホームスタジアムの大まかな収容可能人数、名古屋は今季の開催場所を考慮して2つのスタジアムを併記した。
・専用はサッカー専用、陸上とあるのは陸上トラック併設、よって専用とあるスタジアムには陸上トラックはない。そのあとのRはラグビーW杯12会場の中で7会場あったJリーグホームスタジアム
・3万0回とあるのは今季J1リーグ戦ホームゲームで集客数3万人越えなし、よって浦和は9度も3万人越えを記録したことになる。4万人、5万人も同じ。
・最後に10と最後にあるクラブはJリーグ誕生の時からの「オリジナル10」と呼ばれるクラブ
川崎フロンターレ以外の5クラブは4万規模以上のスタジアムをホームとしている。
そのうち一番新しいのがパナソニックスタジアム吹田(市立吹田サッカースタジアム)だ。
ここでは、その”生い立ち”に触れないが、パナソニックスタジアム吹田はガンバ大阪が中心になって企業から寄付を募り、その任意団体の手で建設され吹田市に寄付された。よって吹田市が所有し、ガンバ大阪が運営している。
2016年シーズンから供用開始。広島市よりずいぶんあとに建設の話が持ち上がり、広島市・県・サンフレッチェ広島・広島商工会議所関係者らが話し合いを続けているうちに、あっと言う間に先を越された。当然、広島の関係者はその建設手法を参考のひとつとしている。
ガンバ大阪のオフィシャルサイトに掲載されている第17回サポーターミーティング(2018年2月17日)の議事録によると…
2016年リーグ戦平均23,342人
2017年リーグ戦平均24,277人
2018年目標26,000人
…となっている。さらに、「中期計画ヴィジョン3本柱」として2020年には満員試合7試合、平均28,000人というのがある。
今季はここまで平均27,708人。有言実行していることになる。
これは4万規模のスタンドを対戦相手、対戦日や時間などの諸要因を考慮しつつ約30万人分は”一発長打”(野球用語で恐縮だが、まあ満塁ホームランのイメージか?)でがっちり集客し、残り試合で上乗せを狙う、ということになる。
ここでも最大入場者数が、クラブの戦略上、大きく関係してくる。
川崎フロンターレは等々力陸上競技場の27,000キャパの制約の中で最大限に近い”健闘”を続けているが、それでもスタジアム拡張計画を有している。
ここで改めてこれまで掲載してきた、J1クラブのリーグ戦順位、平均入場者数順位などをまとめた表を掲載する。
1)横浜M 5)24,707-72,327 陸上R 3万5回 4万1回 10
2)FC東京2)31,540-49970 陸上R 3万8回 4万1回
3)鹿島 9)20,569-40728 専用 3万0回 10
4)川崎F6)23,272-27,495 陸上 3万0回
5)C大阪7)21,518-47,816 陸上 3万2回 4万1回
6)広島 17)13,927-45,000 陸上 3万0回 10
7)大分 13)15,229-40,000 陸上 R 3万0回
8)札幌 10)18,291-41580 球技 R 3万2回
9)G大阪3)27,708-39694 専用 3万6回 10
10)神戸 10)18,291-28,425 球技 R 3万0回
11)仙台 16)14,971-19,694 球技 3万0回
12)名古屋 4)27,267-45,000 専用R (27,000陸上)3万5回 4万2回 10
13)浦和 1)33,372-63,700 専用 3万9回 4万1回 5万2回 10
14)鳥栖 14)15,060-24,490 球技 3万0回
15)清水 15)14,999-20,229 球技R 3万0回 10
16)湘南 18)12,848-15,690 陸上 3万0回
17)磐田 12)15,277-15,165 球技 3万1回 (51,697陸上)
18)松本 11)17,450-20,000 球技 3万0回
さて、ここで話をJリーグから日本代表に切り替える。
森保ジャパン応援団!?のひろスポ!としては、こちらの話題にも力が入る。
そのサムライブルー、日本代表戦が広島で15年ぶりに開催された。
その日のエディオンスタジアム広島は秋晴れの元、代表戦にふさわしいスタンド風景を作りだした。
ひろスタ!特命取材班