サンフレッチェ広島が天皇杯3回戦の三戸ホーリーホック戦(8月20日)とJ1・第21節セレッソ大阪戦(8月23日、ともにエディオンスタジアム広島)を前に”生き残り”をかけチームの結束を高めている。
別メニューの青山だがシュート練習なども続けている
MF青山、FW浅野らに加えて18日の練習でFW石原も負傷。天皇杯とリーグ戦の”連勝”を狙うサンフレッチェ広島の森保監督は「今いる選手で戦って勝つ!」と語気を強めて次のように語った。
練習の合間に水本と談笑する森保監督
「相手(水戸)は相当高いモチベーションでアグレッシブに来ると思うので、バトルや球際のプレーが大事になってきます。カテゴリーの違う相手と戦うこの天皇杯は下の相手はジャイアントキリングを、という気持ちでやってきますが、我々が次のステージに上がるんだという強い気持ちを持って100パーセント力を発揮しようと選手には伝えてあります」
「水戸は前線の選手をターゲットにして、そのこぼれ球とか、3人目の選手の動きとかで攻めてくるはず。空中戦が多いことは間違いないと思いますが、同じようなタイプの鳥栖戦でシュート2本に抑えていますし、また泥臭くそういうプレーをしていきたい」
「(水戸監督の柱谷)哲さんには僕が日本代表の時にいろいろなことを教えてもらいました。オフト監督の時は二人部屋で一緒でした。チームメートとして気持ちの強い部分を教わり、みんなで戦っていこうという姿勢をいつも示してくれました」
「石原のケガもあって、いろんな試練が訪れていることは間違いないのですが、起こってしまったことは仕方ない。そういう意味では何でもかかってきて…、という感じで開き直れました。目の前の仕事に向き合って、最前の準備をして、選手たちも自分のできることをしっかりやってくれると思います」
なお、J1の大阪戦を睨んでこの日の練習では森崎和が別メニューを消化するなど水戸戦は若手主体のメンバーで戦う模様。
3バックは塩谷、パク、スピードのある宮原、ボランチは丸谷、茶島で守りを固め、攻撃の中心になるのは天皇杯2回戦の福岡大学戦でもスタメン出場したFW皆川。
Jリーグでの最近2試合ではベンチ入りから外れた佐藤寿人も徐々にコンディションを上げてきており、実戦復帰への準備は整えた。
佐藤寿人(左)とゴール前での切り替えしなどの動きを居残りで練習する皆川
皆川の話 サブ組でやってきたメンバーと一緒だからパスの距離、角度、タイミングとか自分の動きをわかってくれている。チャジ(茶島)とかがボールを持った時にうまく動き出したいですね。最初から試合に出る場合は試合の流れを作らないといけない。長い時間出るからには得点したいですね。
居残り練習する宮原(真ん中)
宮原の話 自分の力を100パーセント出せるよう準備した。相手はロングボールを蹴ってFWのでかい人のこぼれ球から攻めてくると思うので、しっかり反応したいですね。