MF田口駿の決勝ゴール(トップ画像左奥)
天皇杯JFA第100回全日本サッカー選手権大会の2回戦が9月30日、広島市安佐南区の広島広域公園第一球技場であり、福山シティFC(広島県代表)がFCバレイン下関(山口県代表)に1-0で勝って初陣を突破した。
キックオフは午後4時4分。ほどなく上空を黒い雲が覆い、遠方で稲光もする怪しげな天候になり始めた。
雨が降れば当然、互いに難しい組み立てを強いられる。そんな中、前半10分以降、攻守の切り替えが繰り返される時間帯でゲームの主導権を握ったのが福山シティFCだった。
左右のサイド攻撃とサイドチェンジなどでFCバレイン下関のディフェンス陣の動きを揺さぶりながら迎えた前半25分、混戦の中からMF田口駿の放ったミドルがゴールネットを揺らしてこれが決勝点になった。
予想通り、ほどなくかなりの雨が落ちてきてスリッピーなピッチでのせめぎあいが続いたが、前後半を通じて福山シティFCは集中力を切らさず守り切った。
福山シティFCは設立4年目。広島王者を決める全広島大会決勝大会で5連覇を狙うSRC広島を3-0のスコアで押し切り初優勝して天皇杯の舞台に乗り込んできた。
広島県社会人リーグ1部に所属しており、来季の中国リーグ昇格を目指していたがコロナのために入れ替えなしとなった。
その悔しさを中国リーグ所属のFCバレイン下関を破ったことで少し晴らしたことになる。
3回戦の相手も中国リーグ所属の三菱自動車水島FCで10月28日に対戦する。会場は未定。
福山シティFC先発
GK 平田陸
DE 徳永椋太、田中憧、高田健吾、植田涼吾
MF 曽我大地、磯江太勢、田口駿、隅田航、高橋大樹
FW 吉井佑将
ゴールを決めて喜ぶ福山シティFCイレブン
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