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2020年11月04日
編集部

戸郷の146球と九里の138球、必ず来季に繋がる熱投マツダスタジアム

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九里
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画像は九里

 

11月3 日 △3-3(延長十回)巨人 マツダスタジアム
通算49勝54敗12分け(優勝の巨人まで14・5差の5位)
14時開始・3時間2分、1万5945人
相手先発 戸郷9回7安打2失点
本塁打 菊池涼10号②

一番レフト大盛
二番ショート田中広
三番ライト鈴木誠
四番センター西川
五番ファースト松山
六番サード堂林
七番キャッチャー坂倉
八番セカンド菊池涼
九番ピッチャー九里9回138球8安打2失点(自責2)
フランスア

試合開始前の時点で巨人岡本がリーグ最多の29本塁打。2位が同じく丸の27本塁打。広島の鈴木誠が5位の25本塁打。

この数字がどう動くかにも注目が集まった一戦は、巨人戸郷と広島九里の、投手分業制確立の時代にあっては稀に見る熱い投げ合いになった。

新人王レース終盤、各種数字において広島森下の後手に回った戸郷だが、この日の投球内容は特筆モノだった。初回の一死一、二塁、二回の無死一塁を耐え三回以降もスコアボードにゼロを並べた。

坂倉とのバッテリーで5試合連続でクオリティスタートを成功させている九里も、明確な目標がある中で粘った。

四回、一死から「2000本安打に残り4本」の三番坂本に中前打され、四番岡本を歩かせると五番丸に適時二塁打され失点。

六回には先頭の坂本を右直に打ち取り、自身初の規定投球回(120回)に到達したあと二死から岡本を歩かせ、丸、若林に連打されて失点したが四回同様、後続を断ち最少点で切り抜けた。

八回までに125球を投じていた九里は九回も続投し、二死三塁のピンチで戸郷を空振り三振に仕留めた。日が沈み、冷え込むスタンドがファンの熱気に包まれたのは言うまでもない。

戸郷の方も八回までで127球ながら、森下との2勝差を詰めることに執念を見せ、続投志願で九回のマウンドへ。一死から堂林に右前打されると、坂倉中飛のあと、菊池涼に投じた初球の144キロをライトスタンドに運ばれた。

戸郷の球数146の前には若干、霞んでしまう九里の球数138はしかし今季、広島の先発投手陣の中では2番目で、同1位もやはり九里。

9月1日の中日戦(ナゴヤドーム)で完封勝ちした大野雄大との投げ合い、やはり2点ビハインドのまま八回を迎えて、二死を奪ったあと3点を失い142球降板となっている。

この”続投”の是非について外野からはいろいろな声が上がった。もちろん九里に勝ちをつけたいという意味合いも大きいが、それ以外にも実戦マウンドで球数を重ねることでしか見えてこないものもある。それが現役時代、先発と抑えで百戦錬磨の佐々岡監督の考え方だろう。

すでにこの時期、異変の兆候が顕著になっていた大瀬良は9月6日、2度目の登録抹消となり、同期の九里の双肩にはますます重いものがのしかかる状況になった。

その後の8試合で6勝をマークした九里にとっては、やはりあの142球KO降板がターニングポイントだったことになる。そして、この日の138球もまた来季に向けての大きな糧となるのだろう。もちろん菊池涼に強烈な一発を浴びせられ、なお歯を食いしばって九回を投げきった戸郷も…(ひろスポ!・田辺一球)

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