広島ドラゴンフライズの好敵手、島根スサノオマジックでパワハラ職務停職経て復帰した鈴木裕紀ヘッドコーチ突然の辞任…

2020年11月03日: 編集部

画像は島根スサノオマジックの鈴木裕紀ヘッドコーチ

B1の島根スサノオマジックが11月３日午後５時、突然、鈴木裕紀ヘッドコーチの辞任を発表した。今季（2020－21シーズン）は開幕から５勝５敗で外部から見ればまずまずのスタートのはずだったが、チームがチャンピオンシップ出場の高い目標を掲げる中で成績不振の責任を取った、という見方もある。10月末、本人から辞任の申し出があったという。10月28日に行われた滋賀レイクスターズ戦は、体調不良としてチーム帯同していなかった。

島根スサノオマジックは昨季（2019－20シーズン）、11勝30敗でB1西地区最下位。B1全18チーム中では17位だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、B1とB2入れ替え戦を含むポストシーズンの試合が全て中止になったため、B1に残留した。

しかも今年１月には、チームスタッフや選手に対しパワーハラスメントを行っていた、と通信社、新聞各紙、NHKローカルニュースなどに一斉に報じられた。Ｂリーグでは、同ヘッドコーチを公式試合に関わるすべての職務について２か月間停止するなどの制裁処分を発表した。

さらに堀健太郎ゼネラルマネージャーは、けん責および制裁金１０万円。また島根スサノオマジックには制裁金３０万円が課された。

Ｂリーグによると、同ヘッドコーチは、去年７月と８月にチームスタッフに海水浴場で泳ぐことを強要したり、シュートの勝負を強要して一方的に食事代を賭けさせ、食事代を払わせなおかつ、残した食事を完食することなどを強要したという。

また、選手に対しては”クビ”をほのめかすような発言をするなど、強い立場を利用したふるまいにより、多くの関係者に精神的な苦痛を与えたことが明らかになった。

島根スサノオマジックは、「中国ダービー」などで広島ドラゴンフライズと関係の深い”好敵手”。しかも2017－18シーズンも含めて今季でB1の舞台が３シーズン目となる”先輩格”でもあるため、その動向は広島でも注目されている。

鈴木裕紀ヘッドコーチは、神奈川県出身の43歳。ｂｊリーグの大分ヒートデビルズなどでプレーしたあと、引退。大分ヒートデビルズと金沢武士団でヘッドコーチを務め、島根スサノオマジックがB1に初めて昇格した３年前からヘッドコーチを務め、職務停止が明けた今季、再び指揮を執っていた。

チームは河合竜児アシスタントコーチを後任に据える模様。

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