バティスタは「弁明」の場で何を話すのか
ドーピング検査で陽性反応を示したサビエル・バティスタ外野手について、近々、都内で球団関係者を交えての弁明が行われる。
広島球団は8月17日の午後、バティスタがドーピング検査で陽性の結果が出たことを発表した。
バティスタは同日、出場登録を抹消されて広島に戻り自宅謹慎となった。
ドーピング検査の陽性が認定されたのは16日で、認定日を含む実働10日以内に弁明の機会が与えられている。
そこから20日以内に、調査裁定委員会が制裁を課す。
バティスタへの制裁内容は、その”重さ”によって、けん責、出場資格停止に分かれる。停止期間は、10試合以下、1年以下、無期限など。
これまで、球界における違反は6人が対象となった。けん責は目の治療薬の申請期限切れと判断された井端弘和内野手(中日)のケースのみだ。
直近では6月にオリックスのジョーイ・メネセス内野手のドーピング違反が発覚したばかり。メネセスには球団解雇という厳しい措置がとらえた。他にも4人の外国人選手が処分発表後、球団から解雇されている。
今回のバティスタについてその詳細は発表されていないが、ドーピング、と一口に言っても、井端のように意図的ではない、不注意な要素が多分に含まれるケースもある。
また十分に注意していても、思わぬ形で禁止物質を体内に取り込むこともある。
ドーピング検査については五輪などの国際大会で広く知られるようになり、ロシアの選手の違反問題などが大きく報じられてきたが、国家が関与するような場合は完全にアウト!ただし、国家が関与するぐらいなら、ドーピングを「なかったこと」にするためにあらゆる不正が行われる。
それは検査時の「尿のすり替え」のような古典的な方法から、禁止物質を「消す」特殊な物質の摂取まで多岐に渡る。
ドーピング禁止物質といえば「男性ホルモン」、「筋肉増強剤」、「ステロイド」などが代表的だ。だが、こうした物質は医師から処方される医療用医薬品や薬局、ドラッグストア等で購入できる市販薬にも広く含まれている。
またアスリートであれば、欠かせないであろうサプリメントにも禁止物質は含まれていたりする。特に海外製品は危険であり、プロ野球界に関係する者であればそんな危険なものには手を出さないのが普通だ。NPBではこの点に関しても啓発活動の徹底を図ってきた。
もちろん、それぞれの球団には担当者がいるから、そんな話は常日頃から口うるさいぐらいに言って聞かせているはずだ。
バティスタのケースでも意図的に禁止物質を取ったのか、それとも不注意レベルだったのかで調査裁定委員会のジャッジも大きく変わってくるだろう。
バティスタもまた、サプリメントは日常的に摂取していたはずで、それがどんなものであったのか?は気になるところ。
また、別の見方をすれば…
この日(8月20日)にマツダスタジアムで行われた広島-ヤクルト戦では、同じくドミニカ野球アカデミー出身のサンタナ内野手が一軍デビューして、そのヒットで二塁からはやりアカデミー出身のメヒア内野手がホームインするという場面がったが、この二人もおそらくサプリメント摂取ぐらいのことは当然やっているはず。
それでも問題なくプレーしているということは、バティスタだけに何か特殊な事情がある、という可能性が高い。
仮に、もしそうであるならば、それが「どういう経緯で摂取するに至ったのか」もまた裁定のポイントになってくるだろう。
いずれにせよ、カープファンの間では「バティスタはカープのバティスタであり続けてくれるのか、ダメなのか?」が一番の関心事となっている。ネット上に「○○陰謀説」などという話も飛び交う時代ではあるが、足元をしっかり見直す機会となることを願う関係者も多いことだろう。
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