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2021年03月11日
編集部

元広島ドラゴンフライズ、ジャマリ・トレイラー容疑者の出身地米国イリノイ州は大麻合法、広島では高校生も麻薬リキッド所持容疑で逮捕の現実

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画像はジャマリ・トレイラー容疑者逮捕を受け、再発防止策などを話す広島ドラゴンフライズの浦 伸嘉社長

元広島ドラゴンフライズ、ジャマリ・トレイラー容疑者の出身地米国イリノイ州は大麻合法、広島では高校生も大麻リキッド所持容疑で逮捕の現実

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米国から「大麻リキッド」を密輸入したという大麻取締法違反(輸入)の疑いで広島県警に3月8日、逮捕された元広島ドラゴンフライズのジャマリ・トレーラー容疑者(9日に契約を解除)。

10日には留置されていた広島市中区の広島中央署から広島地方検察庁に身柄を送られる様子がローカルニュースでも流された。

左膝などの手術を受けたばかりの同容疑者は車いすを使い、警察官らに取り囲まれていた。身長203センチだが今は小さく見える。

同容疑者が広島ドラゴンフライズと契約したのは2018年3月。ちょうど3年目で大きな事件を引き起こした。広島ドラゴンフライズ悲願のB1昇格に貢献した”仲間”が突然、連日の大麻関連の報道に晒される事実は重い。

10日、広島ドラゴンフライズはこの事件を受け会見を開き、その冒頭で浦 伸嘉社長が深々と頭を下げた。

「広島ドラゴンフライズの選手逮捕で、広島県民の方々、ファンの方々、ステークホルダーの方々、Bリーグの方々に本当にご迷惑、ご心配をおかけしまして、本当に深く反省しております。まずは深くお詫び申し上げたいと思います」

 

広島に新たなバスケの風景を育てていく、クラブ発足以来、地域との繋がりを最重要視して、広島っ子たちの憧れの存在として活動してきたクラブにとって最も回避すべき事例をその歴史に刻んだことになる。事実はもう消し去ることはできない。

同容疑者は日本アンチ・ドーピング機構の検査でも尿から大麻成分が検出された疑いがあるという。この検査はプロ・アマスポーツ界で広く行われている。

また、今回の逮捕に向けて直接の容疑となった大麻リキッドは昨年9月27日、国際郵便で米国から輸入したとされる。広島県警によると、神戸税関広島税関支署から情報提供があり、捜査していた。

また、同容疑者の携帯電話が解析され、大麻リキッド輸入には共謀者もいる、と言われている。

同容疑者が手術を受けたのは2月24日で同日、広島市中区の自宅に捜索が入り、8日の退院を待って逮捕となった。

2月24日には広島市西区の広島ドラゴンフライズ事務所にも警察官がやって来て事情を聞いて帰ったという。その際、同容疑者がクラブ事務所宛てに送られてきた荷物を取りにきていたことなどが報告された。また、事務所内に同容疑者の所有物が置かれていない(全選手とも同様)ことも確認された。

本来なら東京五輪・パラリンピックが開催され、アンチドーピングの意識がさらに高まるはずだった2020年に違法薬物を堂々と?クラブ事務所経由で輸入するのは、いったいどういう訳か?

Bリーグでも各クラブでもアンチドーピングや違法薬物に対する対策は講じており、またことあるごとに選手への注意喚起を促してきた。それでもこうしたことが起こるのはなぜか?

 

Jリーガーやプロ野球選手もそうだが、Bリーグでも体のあちこちにタトゥーと言えば聞こえはいいが入れ墨をしている外国籍選手は山ほどいる。違法ではないが、日本の青少年健全育成を考えた場合には確かに引っかかるものがある。しかし、そこは文化の違いと言ってしまえばそれまでだ。

米国では大麻を合法とする州があるが、それもまた日本の感覚からすれば理解し難いものだろう。御多分に漏れず、ジャマリ・トレイラー容疑者の故郷、イリノイ州でも2020年1月をもって、医療用ではなく嗜好用大麻の購入と所持が合法化された。同州は合法化の11番目の州になった。

しかも住民投票ではなく議会の議決によって嗜好用大麻の所持と店舗販売の合法化を決定した初めての州となる。合法化によって財政収入を増やし、税収は薬物異存者への対応など様々な用途に使われる。

 

ジャマリ・トレイラー容疑者逮捕の件で耳目の集まった広島中央署。実は3月7日、大麻取締法違反(所持)容疑で広島市中区の男子高校生(18)も再逮捕した。この男子高校生は2月25日午前3時ごろ、中区路上で警察官を殴ったとして公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。その語、同署に連行され、やはり大麻リキッドが入った容器2本を所持していたと報じられている。

 

緊急会見の中で浦 伸嘉社長は、今後について次のように話した。

「また一から信頼を積み上げる作業をコツコツやっていく以外にないと思っています。プロスポーツは良い影響も、今回のように悪い影響をすごく与えてしまう。そのことをクラブ全体で真摯に受け止めて、また信頼していただけるように日々こつこつと努力を重ねていく以外にないと思っています」

大麻リキッドが高校生レベルにまで広まっている、という広島の現実と、今回のジャマリ・トレイラー容疑者の事件はまったく別モノ、ではないだろう。このふたつの事件から頭に浮かぶのは”まん延”という危険な言葉…。プロ選手も普通の高校生もスマホを手放せない情報過多の時代にあって「国際化」を進める地域社会には多くのプラス要素と同時に数々の負の要素も持ち込まれている。

広島全体での取り組みをいっそう進めていく以外に手はないだろうし、その先頭に立つべきは当然ながら湯崎知事や広島市の松井市長ら自治体のリーダーということになる。

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