画像は広島県サッカー協会会見より、右手前から野村最高顧問、古田会長、宗政副会長兼専務理事
広島県サッカー協会は4月22日、広島市中区の広島市役所で会見を開き、広島市へのサッカースタジアム建設寄附金贈呈と、なでしこジャパンの国際親善試合の6月広島開催について説明した。
協会からは野村尊敬最高顧問、古田篤良会長、宗政潤一郎副会長兼専務理事が出席した。
なでしこジャパンの国際親善試合は2004年4月にアテネ五輪のアジア地区予選が広島で開催されたのを最後に縁遠くなっていた。
今回の広島開催は東京五輪に向けての最終調整の場となる。
サンフレッチェ広島の女子チーム、サンフレッチェ広島レジーナが参戦するWEリーグも9月からスタートする。
また国内サッカーの普及発展を考えた場合、女子サッカーの活性化は待ったなしの課題で、広島においては女子サッカーの普及発展に加えて、新サッカースタジアムをマツダスタジアムのように女性ファンで賑わう空間にしていきたいという狙いもある。
なでしこジャパン国際親善試合は6月10日木曜日の午後3時15分キックオフ。コロナ感染防止対策を万全にしつつより多くの市民、県民の観戦を促すため、サッカークリニックや親子サッカー教室、シニアの前座マッチなど様々な企画も予定されている。
宗政副会長兼専務理事の話
先月末にスタジアム建設の優先交渉者が決定いたしました。いよいよ本格的な設計施工に入っていくこのタイミングで、広島県のサッカー界を代表して寄附金を贈呈させていただきます。
サッカースタジアム完成後は広島県サッカー協会が管轄する大会やイベントを数多く開催することが期待されています。日本代表戦など国際試合、天皇杯、皇后杯、Jリーグ、WEリーグ、社会人、大学、高校、中学・小学校、キッズ、シニア等各種アマチュア大会イベントをたくさん行っていこうと考えています。
サッカースタジアムが完成する2024年はタイミングよく広島県サッカー協会が創立100周年を迎えます。今年が日本サッカー協会の100周年で3年後です。広島のサッカーの歴史の深さが感じられると思うのですが、こけら落しでぜひ広島にゆかりのある強豪国を読んで代表戦を行いたいと考え現在、日本サッカー協会と協議中です。
J2リーグの試合が年間20試合ぐらいなのに、という話がございますが、今申しましたように数多くの試合を考えております。心配はございません。
平和を祈念する国際試合をを年代を問わず数多く開催したいと考えております。被爆都市として二度と戦争が起こらないように、サッカーを通して平和の大切さや命の尊さ、こうした世界平和を全世界に発信していくことが我々、広島のサッカー界の大きな役割だと思っています。
こうした活動を広島県サッカー協会が中心になってやっていきたいと考えています。
以前、松井広島市長の方から、サッカーを含めスポーツは相手を尊重し相手と共感できる点で平和の精神に通じるというお言葉を頂きました。
新スタジアムが平和のシンボルとして、全世界からピーススタジアムと呼ばれ、サッカーを通じて平和を発信する聖地になれるよう我々もがんばっていきたいと考えています。
本日の寄附金贈呈にあたり以上のことを強く宣言したいと思っております。