トップ画像は決勝進出の瀬戸内
第98回全国高校サッカー選手権大会広島県大会の準決勝2試合が11月3日、広島市安佐南区の広島広域公園第一球技場であった。
第1試合は広島皆実が6-0で崇徳を圧倒して決勝に進んだ。
広島皆実は前半10分、右CKからDF坂舛寿樹(3年)が頭で決めて先制。前半20分にもFKから再び坂舛がゴール正面11メートルを頭で合わせて2点目。キッカーはいずれもDF山名悠斗(3年)。
前半34分には主将の吉原翔大(3年)のゴールで3-0。前半40分にも右CCKから最後はMF赤道洸太(3年)が押し込んだ。
広島皆実は前半に放った4本のシュートを確実に決めてゲームの主導権を奪い、後半にも加点した。
※以下、記事は速報に加筆
瀬戸内
広島観音
第2試合の広島観音vs瀬戸内は熱戦になった。シュートの数は前半が瀬戸内の11本に対して広島観音が4本、後半も10本と4本で大会2連覇を目指す瀬戸内の方が上手…
しかし前半に先制したのは広島観音で後半早々に瀬戸内が追いつき、そのまま延長戦でも決着がつかずPK戦の末、瀬戸内に軍配が上がった。
広島観音のGK松本英駿(3年)は100分間よく踏ん張った。前半開始早々、ミドルシュートがゴールポストを叩く幸運にも恵まれた。
前半21分にも、強烈なシュートが左ポストへ。直後の相手のシュートは守備陣が足で掻き出した。
前半35分、逆に広島観音が左CKを獲得。キッカーは主将のFW岡本康誠(3年)。FW橋本和(3年)が合わせきれず、相手DFがカット、そのこぼれ球に反応したMF小林真生(3年)が蹴り込み先制した。
広島観音、先制
後半、しかし瀬戸内はすぐに追いつく。
後半4分、FW中川歩夢(3年)からファーサイドのFWハード デリアス(3年)へ。広島観音の守護神・松本英駿が懸命に体で止めに行ったがハード デリアスの伸ばした右足で同点ゴール!
瀬戸内追いつく
1-1のまま試合は延長へ。そしてついにPK勝負に…
広島観音は2人目が止められ、瀬戸内は5人全員が成功して大会連覇に王手を懸けた。
決勝は4年連続で広島皆実vs瀬戸内、11月10日、広島広域公園第一球技場で午前11時45分キックオフ。
瀬戸内のGK井上大也が広島観音の二人目を止める
ガッツポーズの井上大也、左は松本英駿
広島観音のキャプテンマーク、岡本康誠
広島観音、岡本康誠選手の話
去年の選手権の準決勝で皆実に大敗(延長0-5負け)して、悔しさを1年間忘れず、全国で勝つということを目標にやってきたんですけど、また同じ準決勝で敗れたことはほんとに悔しいです。
今年のチームは最初、点が取れなくて、ずっと苦しい思いをしてきました。瀬戸内はプリンスでレベルの高い試合をやっていて、自分たちは1部でプリンスよりレベルが落ちるので、その厳しい戦いをやってきた分、瀬戸内が勝ったのだと思います。
今年の後輩は、自分たちの代でもけっこう主力で出てくれていたので、絶対全国に行ってくれると信じています。
瀬戸内のキャプテンマークは松崎聖人
瀬戸内、松崎聖人選手の話
観音高校は左サイドの11番の選手がすごくうまくて、一発やられるかも?と言ってたんですけど、うちもディフェンスは弱くないので自信を持ってやれたことが結果に繋がったかなと思います。
後半の最初に監督から前から、前から行けっていう指示が出ていたので、それが結果に繋がったと…采配も良かったんですけど、自分たちのメンタルの部分で今日の試合はしっかりできたと思います。中川君がすごく頑張ってくれて、あそこにデリアス君がいてくれたのが大きかったです。
焦らず自分たちのプレーをし続けることができました。こういう大舞台でも蹴らずにパスサッカーをやり続けるところがストロングポイント。決勝でもしっかり繋いでいきたいです。連覇がかかっているので、先輩方の教えや経験を生かして、今年も優勝を取れるように頑張っていきたいです。
瀬戸内高校、田中健二郎監督
瀬戸内高校、田中健二郎監督の話
(1-0の準々決勝、如水館戦に続き)しんどい試合を2個モノにしてくれました。今週はちょっとテンションが高すぎるんじゃないかなという心配はあったんですけど、案の定…立ち上がりの松崎のシュートが決まっていればきょうも違う展開になっていたのですけど。ぎりぎりのところでだいぶんシュートを観音に頑張られたので、きょうはしんどいゲームになるねっていうのは、試合中にスタッフには話しました。後半早い時間にデリアスで入って、行けるかなと思ったんですがダメでしたね。