広島にWEリーグがやってくる!(画像)
サンフレッチェ広島レジーナは5月22日、広島市安佐南区の広島広域公園第一球技場でジェフユナイテッド市原・千葉レディースとプレシーズンマッチを行う。
WEリーグ公式のプレマッチ、ホーム初開催で、実質上、サンフレッチェ広島レジーナのお披露目の場となる。
これまでサンフレッチェ広島レジーナは3月20日のアンジュヴィオレ広島戦を皮切りに様々な相手と練習マッチを重ねてきた。
チームはゼロからのスタート。まずその骨格を固め、枝葉を整える作業が急がれている。
4月17日には広島経済大学フットボールパークに、なでしこリーグ1部最終シーズン2位のINAC神戸レオネッサを呼んで練習マッチを行った。45分×2本、結果は1-5だった。
この日の先発は…
GK木稲瑠那
DF 木﨑あおい、中村楓、松原優菜、松原志歩
MF 中嶋淑乃、増矢理花、小川愛、柳瀬楓菜、島袋奈美恵
FW 上野真実
このメンバーが初代サンフレッチェ広島レジーナの「幹」となる顔ぶれだ。
5月8日、WEリーグ公式のプレマッチ初戦は埼玉県さいたま市のNACK5スタジアム大宮であった。
相手も“WEリーグ新規参入”の大宮アルディージャVENTS。結果は1-0、内容的にも充実したもので、サンフレッチェ広島レジーナの動きは生き生きとしており、前半35分、ボランチの小川愛から長いパスが右サイドで張る松原志保に出て、ペナルティーエリアに詰めたやはりボランチの増矢理花とのワンツーから上野真美にクロス。これを右のインサイドでゴールにした。
先発はやはり4月17日と同じ顔触れだった。
ただし中村新監督は中心メンバーを固めると同時に新人も含めて”新鮮力”の育成にも大いに力を入れ、選手に多くのチャンスを与えている。
中村伸監督
得点源として期待される山口千尋(左)と中嶋淑乃
FW谷口木乃実(右)とMF増矢理花
GK、福元美穂(手前)と木稲瑠那
そんな中、今回、地元でのWEリーグプレマッチに臨むメンバーも基本的にはいっしょ。ただしチーム最年少の柳瀬楓菜(18)はU―19日本女子代表候補合宿(福島Jヴィレッジ)に20日まで参加していたため合わせができていない。
柳瀬楓菜はチーム得点力のカギを握る上野真美とのツートップでこれからの広島女子サッカーの歴史を築いていく。
やはり先ごろ福島Jヴィレッジであった日本女子代表候補合宿に参加した上野真美は左右どちらからでもゴールを狙える。身体バランスも抜群だ。
その上野真美を軸に左の島袋奈美恵と右の中嶋淑乃が持ち前のスピードを武器に仕掛けていく。中嶋淑乃は昨季、前所属チームのオルカ鴨川FCで11得点を挙げチームをなでしこ2部最多得点に導いている。
特筆すべきは高卒ルーキーの柳瀬楓菜とともにアンカーやダブルボランチに抜擢された大卒新人の小川愛だろう。慶応義塾体育会で副キャプテンを務めた頭脳はWEリーグの舞台で“司令塔”となる。
さらにその後ろ、左から木﨑あおい、中村楓と松原優菜のセンターバック、松原志歩と並ぶ最終ラインは右サイドで内田好美のオプションがある以外、不動だろう。志歩と優菜の姉妹が右サイドで存在感を発揮するのは言うまでもない。
また、直近の練習ではセレクション加入の立花葉のスピード感溢れる動きも目立っていた。先発か途中交代か、いずれにしてもジェフユナイテッド市原・千葉レディースの最終ラインを揺さぶることになる。
埼玉遠征に参加しなかったなでしこの至宝、近賀ゆかりや、広島出身のふたり齋原みず稀、左山桃子の出番も注目される。
なお、初めてサンフレッチェ広島レジーナを見る、というサポーターにとっては、どの選手がどんな感じかいっぺんには分かりづらいだろう。
とりあえずロングヘア―が柳瀬楓菜、小川愛、立花葉、島袋真美恵。サブでは出番の多そうな山口千尋、新人の大内梨央ら。ポニーテールで疾走する姿は、広島に女子サッカーの新時代が来たことを告げてくれる。
ロング、のひとり立花葉
付録
サンフレッチェ広島レジーナ初代25選手名鑑(ひろスポ!スペシャル版) | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)