画像は7月8日の大雨で水位が上がった瀬野川
広島市内は7月12日午後0時45分ごろから猛烈な雨と雷に襲われた。広島-中日戦が午後6時から予定されているマツダスタジアムでもすぐ近くに雷が落ちたような轟音が何度も確認された。
広島ナインはこの時期、午後1時から早出組の練習に入るが、前日(11日)の神宮球場で雹(ひょう)混じりの雷雨に見舞われたばかりだからビックリだろう。
12日は朝から日本海側を中心に記録的な大雨となっている。広島県の北に位置する島根県雲南市では大雨警戒レベルの最も高いレベル5の「緊急安全確保」が出された。気象庁は、気象レーダーによる解析で雲南市付近に午前10時までの1時間で約100ミリの雨が降ったとみて、記録的短時間大雨情報を出した。
鳥取県でも境港市で1時間に80・5mmの猛烈な雨が降り、観測史上1位を記録した。
雷が発生していた米子市では住宅のニ階部分などが焼ける火事があり、警察が落雷との関連を調べているという。
広島県内でも県北の三次市や庄原市には午前中から大雨・洪水警報が出された。
NHKの昼ニュースでも「L字画面」で「広島県大雨情報」「中国自動車道通行止め」などのニュースを伝えた。
そして午後1時15分には防災無線による「広島市内に大雨警報、自主的な避難呼びかけ」があった。
注目すべきは、日本海側に雨を降らせた雨雲がほぼそのまま南下する動きを見せていることだ。
雨雲レーダーではこのあと午後3時前後には広島市内は広範囲の雨雲の下に入る。
広島東洋カープのHPを確認すると、午後1時30分の時点で大雨に関連する情報は掲載されていない。
8日、広島県内は大雨によってJR在来線、新幹線と高速バスなどの公共交通機関が運転見合わせとなり、県内高速道路も通行止め区間が出た。にもかかわずマツダスタジアムでは午後6時から広島-DeNA戦が開催されおそよ1万6000人分のチケット販売数(年間指定席含む)に対して1万1452人の入場者数に止まり、ネット上などではその運営方針に対する批判の声が上がっている。