2・25マツダスタジアム5万人クライシスを報じる日刊スポーツ一面(トップ画像)
広島東洋カープでは、2月25日に「5万人以上」並びに市内公共交通機関など多方面に多大な影響の生じた「抽選券配布」による”マツダスタジアムクライシス”に関して、ホープページ上に26日、次のような告知を行った。
2019年度 公式戦入場券販売に伴う抽選券配布についてのお詫び
平素は、カープ球団にあたたかいご声援を賜り、誠にありがとうございます。
この度は、2019年度 公式戦入場券販売に伴う抽選券配布につきまして、皆さまにご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
2019年度 公式戦入場券販売におきましては、できるだけ多くの方に入場券を購入していただく機会を拡大、さらに転売を抑制することを目的とし2月25日(月)にマツダ スタジアムにて、3月1日(金)・2日(土)にマツダ スタジアム窓口にて入場券購入できる方を決定する抽選券を配布いたしました。
当初のご案内では、2月25日(月)午前11時までにマツダ スタジアムにお越しの方全員に抽選券を配布すると広報しておりましたが、予想を超える大勢の皆さまが短時間でご来場され、マツダ スタジアムに向かう周辺道路や施設を埋め尽くして大変な混乱状態となりました。また、マツダ スタジアム内コンコース、プロムナードにも人が溢れる危険な状況になりました。そのため球団では、ご来場いただいた方および周辺への安全確保が最優先であると判断し、午前11時にプロムナードにお入りいただいているお客様をもって配布を終了することといたしました。
せっかくご来場いただきました皆さまをはじめとして、多くの方に大変ご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げますとともに、今回の反省を踏まえ改善していきたいと存じます。
皆さまには、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
ホームページからの引用は以上。
記憶の限り、こうした”お詫び”が同球団のホームページ上で行われるのをあまり見たことがない。
担当責任者である入場券部の島井誠統括部長は「想定外と言うにはすごい状態」などとたんたんとした口調で述べていたが、これだけの騒動を起こしたことに対する問題意識がやはり多くのファンが言っているとおり欠如していないか?
今回のようなマツダスタジアムでの入場券販売に関する問題では過去、「テント村問題」「転売問題」「吹きっさらしの大型スロープ高齢者徹夜問題」その他、多くの問題が指摘されてきたが、”お詫び”はなかった。
また2015年2月、カープ球団による「買いたたき」問題が明るみになった際にもホームページではスルーだった。2018年3月にはファン倶楽部に送付した特典ユニホームの文字がFanClub ではなくFunCLABになっていた(全枚数が)件に関してもホームページには何ら関連のリアクションがなされなかった。
2月25日のマツダスタジアム周辺のファンの怒りの声の中には、球団の危機管理能力に対する不満をぶちまける人が少なくなかった。
毎年、開催されるファン感謝デー、恒例行事となった入場券窓口購入のための整理券配布、公式戦入場場所取り。これまで似たようなトラブルが何度繰り返されてきたことか…
しかも、それは2月と3月に発生する割合が極めて高い。
以下、ネット上などにも残されている2月25日午前11時以降の球団職員、警備担当者に向けてのファンの声を拾ってみる。
「想定外のことが起こったらそれなりの対応をすればいいだけでしょ」
「カープのチケットの売り方が問題じゃって毎年出るじゃん」
「ほんと恥ずかしいんよ」
「なんかしゃべれよ!」
「その雰囲気(球団職員の応対)が情けない」
「どうすればいいの?並んでていいの悪いの?」
「早くゆえよ」
「マイクで言え、きこでんのじゃ」
「おいお前が行って、立っとらんで」
「どんな企業や、お前!」
「なんなん、カープ」
「くだらんのう!」
「ちゃんと説明せいや、こらぁ」
「まだ並んどるんじゃ」
「何なん、その態度」
「放送か何かせいや」
「今後、じゃあるかい」
「広島駅にまだおるぞ」
「土下座せえ、土下座」
「ここは警備員だけでいいでしょ、職員が回ってあげなさい。まだ並びよる人おってんですよ」
「あんたじゃない、NITTOは関係ない」
「ひと試合10試合までとか制限かけて」
「転売サイトは球団が全部買い上げて」
「すべてにおいて対応が拙い!」
「あなたら話ずっと聞いて、メモすら取ってないね」
「サンフレッチェみたいにファンとカンファレンスせんと」
「このまま帰ったらカープと聞いたらクソ腹立つ」
「ファンがここまで残って言ってることに耳を傾けないのはおかしい、何度も何度も先ほど申したように、先ほど申したように…」
「ガードマンが少ないんじゃ、まだ並んどる人おるんぞ、どういう気や」
「学習能力がないね」
「こういう危機状態が発生しておりますよと、これをどうして解決したらいいか、どこの企業もありますよ、危機管理する部署が、それをなぜしていないんですか?」
ひろスタ!特命取材班