画像はマツダスタジアムお立ち台に向かう森下
7月14日 〇2-0 中日 マツダスタジアム
通算30勝42敗10分け
3位ヤクルトまで11差の5位変わらず、首位阪神まで13・5差
18時開始・2時間47分、14,910人
相手先発 柳●7回4安打1失点
本塁打 小園1号①
一番センター野間
二番レフト西川
三番ショート小園
四番ライト鈴木誠
五番ファースト坂倉
六番サード林
七番セカンド菊池涼
八番キャッチャー石原
九番ピッチャー森下〇(13試合6勝4敗)8回108球5安打無失点
栗林S(34試合1敗18S)
広島は森下-栗林のドラワン完封リレーで今季初の4連勝!…と勢いの出たところで五輪インターバルとなった。
5月半ば、借金4で4位だった広島は5月17日のマツダスタジアムクラスター公表で試合どころではなくなった。しかし、その後、開幕から2試合遅れで交流戦に突入…。結果は大惨敗の3勝12敗3分けで、リーグ戦再開以降は、DeNAとの最下位争いを演じている。
が、ここにきて先発陣が奮起。勝ちはつかなかったものの7月9日の玉村からこれで5試合連続でクオリティスタートに成功となった。
7月9日神宮、ヤクルト戦 玉村7回5安打2失点
7月10日同上 大道7回3分の0、2安打無失点
7月12日マツダ、中日戦 大瀬良7回7安打2失点
7月13日同上 九里7回6安打3失点
7月14日同上 森下8回5安打無失点
この快挙、実は開幕からの5戦以来。この時は、大瀬良、九里、野村、森下、床田という顔ぶれだった。
野村と床田は現在も二軍調整中でウエスタン・リーグ登板では打ち込まれている。
一方、大瀬良と九里は今季、国内FA権を取得した。
”残る”森下は、打線との兼ね合いで勝ちがなかなかつかない中、コロナ隔離やワクチン副反応の障壁も乗り越え、これで10試合連続でクオリティスタートに成功した。
更に自身3連勝として9勝の巨人高橋、8勝の阪神青柳、この日投げ勝った中日柳やヤクルト小川、それに九里がマークしている7勝の後ろにつけた。ここ4試合でバッテリーを組む石原も自信になっただろう。
同時に防御率争いでも2・29として2位に浮上した。逆に柳は2・42で2位から3位に後退した。
柳にしてみれば四回、小園に許したソロが痛恨…だったろう。それまで許した走者は初回、四球の小園だけ…
その小園、第3打席でも柳からレフト線二塁打を放ち、打率・326のハイアベレージで前半戦を駆け抜けた。
小園が矢野と入れ替えで一軍ベンチに入ったのは4月22日。そこからマルチ安打で首脳陣の信頼を掴もうとしている最中、やはりコロナ陽性反応が出て戦線離脱を余儀なくされた。
それでも復帰後、再加速。6月半ばから「三番」に固定され、安定感の出てきた守備とともに期待に違わぬパフォーマンスとなっている。
「キャッチャー」「ファースト」二刀流で小園より7試合遅れで「五番」に固定された坂倉も打率・312でシーズン前半を乗り切った。安打数も小園の62に対して63。出塁率・393が光る。しかも4本塁打。
同じく4本塁打の林は、クラスターによる一、二軍選手大量入れ替えのチャンスを生かした。
下位打線からスタートして五番、そして四番も試され今は小園、鈴木誠、坂倉の後ろに落ち着いている。打率・327と高水準でのアベレージをキープできているのは左腕を苦にせず、広角に打ち返すから。
この日も八回、鈴木誠、坂倉が歩かされた二死満塁の場面で又吉から左前打して貴重なダメ押し点を稼いだ。
3月26日、同じ中日を相手にした開幕戦は、先発も同じく右腕の福谷だった。
スタメンは…
田中広
菊池涼
西川
鈴木誠
松山
クロン
堂林
曾澤
大瀬良
同じ打順は鈴木誠だけで野手5人の顔ぶれが一新されている。
なお、二軍調整中の堂林とクロンはバットがクルクル回る状態で今後も不透明。五輪代表を辞退した曾澤も二軍戦出場まではまだ時間がかかりそうで、ファースト、サード、キャッチャーのポジションは8月のレギュラーシーズン再開後も坂倉、林、石原らの出番が増えそうだ。(ひろスポ!・田辺一球)