画像は台風接近のため「中止」を知らせる掲示だが、コレしかなかった
マツダスタジアムで開催予定9月17日ナイトゲーム、広島-DeNAが台風接近のため中止になった。
中止発表は午前11時。雨天あるいは悪天候でも中止発表をプレーボールぎりぎり、もしくは定刻時間過ぎまで引っ張る広島東洋カープにあっては異例の早さの対応となった。
広島市内の雨は午前7時ごろには一度上がり、曇り空で時折晴れ間も見えた。午後2時ごろには雨が降り始めたがほどなくまた曇りに変わった。この記事を書いている午後3時半現在も曇りだ。加筆:午後4時過ぎごろ、広島市に「大雨警報」
球団ホームページには次のように記された。
9月17日(金)DeNA戦 試合中止のお知らせ
本日9月17日(金)、マツダ スタジアムで開催を予定しておりました対横浜DeNAベイスターズ戦は、台風14号接近のため中止となりました。
なお、本日は台風接近ため入場券払戻し窓口は営業いたしません。入場券の払戻しは、明日9月18日(土)より9月24日(金)まで球場正面3塁側入場券売場にて行います。
一方、メディアでも中止は報じられた。その中で地元中国新聞は「広島東洋カープは」「中止を決めた」。理由は「公共交通機関に影響が出る可能性もあるため」と記載されている。
これまでもマツダスタジアムでの試合中止の有無をひろスポ!が報じるたびに「今季も連盟が決めるのでは?」という声がネットなどにアップされてきたがそうじゃない。すでにひろスポ!では次のように現状を説明してきた。
ファンがよく引き合いに出す「連盟節」とは…
新型コロナウイルス対策では12球団共通の判断基準が必要だ。それが「全試合連盟管理節」。バラバラでは困るから「NPB」の看板が重しになる。だが、現場で試合開催の有無を決定するのは気象条件などで、それをいちいちNPBがコントロールするはずもないと考えた方が合点がいく。けっきょく球審がリーグ統括を代行する。そしてその時の予報、日程などを考慮して基本的には当該球団と話し合って決める。
今回は中止決定が早く、リーグ統括を代行する球審はまだスタジアムに到着していない。中国新聞の記事の主語は「広島東洋カープ」。よくよく考えてみれば球団が、今後の状況を有料予報システムなどを参考にしつつ開門するか否か判断する際に、状況の見えていない連盟が口出しするはずもない。
前日(16日)夕方の時点でJR西日本では、台風14号の接近に伴い、きょう午後から山陽新幹線の広島駅と博多駅の間で計画運休を実施すると発表した。そのほかにも台風の影響に備える公共交通機関は複数存在する。
こうした状況はまさにひろスポ!がこれまで幾度となく報じてきた、マツダスタジアムでの強行開催や、あるいは午後6時プレーボール直前の試合中止発表と根本的には一緒である。
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特に関連記事、カープファン「12球団サイテーです」…の記事は7月8日、大雨によって広島県内ではJR在来線、新幹線、高速バス、高速道路、自動車専用道の運休、通行止めが午後6時になっても解除されない中、それでも広島-DeNAが強行された際の、決して他のメディアでは触れようとしない裏舞台が取り上げられている。だが、これこそが実態だ。
そこでは「ハッキリ言って12球団サイテーです。」(ファン)→「そうですねぇ。」(担当者)→「そうですねぇ、じゃないでしょ。あなた、どう思っているの?」(ファン)→「私もそう思います。」(担当者)→「12球団サイテーとそう思ってる!?」(ファン)→「そうですね。」(担当者)というやりとりが記録されている。
こうした「12球団サイテー」対応は他にも数多くひろスポ!に寄せられている。なお、中止発表のあと、マツダスタジアムには冒頭の画像にある「中止」の紙一枚しか掲示されていなかった。(ひろスタ特命取材班)