トップ画像はシェーファーアヴィ幸樹、その後ろにニック・メイヨ
B1西地区5位の広島ドラゴンフライズは12月11日、広島サンプラザホールで同地区2位で首位を虎視眈々と狙うシーホース三河と対戦、74-91で敗れた。
広島サンプラザホールでのホームゲームは、FIBAバスケットボール ワールドカップ2023アジア地区予選の中断期間などを挟み、10月24日(京都ハンナリーズ戦)以来。感染防止対策のため収容制限がある中、ほぼ満員の1,937人が詰めかける中、第2クォーターを8-21で取られてゲームの流れを持っていかれた。
故障者が相次ぐ広島ドラゴンフライズは前節、大阪エヴェッサとのGAME2を8人で戦い87-83のスコアで競り勝ち9勝7敗とした。
B1初チャレンジの2020-21シーズンは9勝46敗の惨敗に終わったが今季はすでに勝ち数で並び、ここからはチームの新たな歴史を作ることになるが、この日敗れて8敗目、貯金が1となった。
B1第10節GAME1
広島ドラゴンフライズ 74–91 シーホース三河
1Q:23-22
2Q:8-21
3Q18:-25
4Q:25-23
<スターター>
広島:寺嶋良、辻直人、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ、ニック・メイヨ
三河: カイル・コリンズワース、角野亮伍、西田優大、シェーファーアヴィ幸樹、ダバンテ・ガードナー
ゲームの入りでは広島ドラゴンフライズが優った。「広島さんは個々の能力がある素晴らしいチーム、油断したらやられちゃう」ゲーム後、そう話したシーホース三河の鈴木貴美一ヘッドコーチも第1クォーターは冷や汗モノだったかもしれない。残り4:24で広島は20-14としてそのあとのぶつかり合いは俄然、激しさを増した。
最初の10分で広島はスリーポイント6本中5本を沈め、中でも寺嶋良はフィールドゴール成功率100パーセントの10得点。11月28日、日本代表戦(ゼビオアリーナ仙台)A代表デビューしたシューターは着実に成長しつつある。
だが、第1クォーター踏ん張りどころで三河も押し返してきた。残り1:18で20-20、このあたりのゲームメイクの巧みさがないと、B1上位には残れない。
三河のシューティングガード、西田優大も先の日本代表戦で初出場。勢いに乗るプレーが随所に見られ、辻直人との間で何度も火花が散っていた。ともに2022年1月、沖縄市で開催されるオールスターゲームメンバーに名を連ねている。
第1クォーター、残り1分少々で互いの当たりが激しさを増した
辻直人(中央)と西田優大(左端)
東京五輪で活躍し、ファン投票によるオールスターゲーム、スターティングファイブ入りのシェーファー アビィ幸樹の、ゴール下での動きも力強かった。父がアメリカ人、母が日本人の208センチ。ニック・メイヨとのマッチアップが沖縄アリーナを沸かせることになりそうだ。
三河は第2クォーターからディフェンスでの動きに凄みを加え、そこからのオフェンスを加速させた。と、同時にハンドオフ(手渡しのパス)からスリーポイントシュート、という広島の流れに対応…。広島はこの10分間でスリーポイント得点ゼロ。10分間フルタイム出場の寺嶋良も得点ゼロ、だった。
広島のチーム最多得点はトーマス・ケネディで22点。スリーポイント4本を沈めて通算1000本成功まであと2本…
ゲーム終了間際にもショットを沈めるトーマス・ケネディ
【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
トーマス・ケネディ 22得点
ニック・メイヨ 18得点
寺嶋良 10得点
◆リバウンド
グレゴリー・エチェニケ 8リバウンド
トーマス・ケネディ 6リバウンド
船生誠也 5リバウンド
◆アシスト
寺嶋良 8アシスト
船生誠也 4アシスト
アイザイア・マーフィー 3アシスト
シーホース三河
◆得点
ダバンテ・ガードナー 18得点
カイル・コリンズワース 17得点
角野亮伍 17得点
◆リバウンド
カイル・コリンズワース 13リバウンド
ダバンテ・ガードナー 9リバウンド
ジェロード・ユトフ 7リバウンド
◆アシスト
カイル・コリンズワース 11アシスト
長野誠史 4アシスト
ダバンテ・ガードナー 3アシスト
カイル・ミリングHCの話
前半の出だしは良かったと思う。ディフェンスのミスやオフェンスリバウンドをかなり取られてしまったのが敗因だと思う。普段の練習・試合ではしないようなミスが目立った。後半も良いシュートを打っていたが入らない状況があった。選手のメンタル部分、けが人の関係で体力的に疲れていた。明日は切り替えてエナジーを出して新しい気持ちで戦いたい。
寺嶋良の話
(今日の試合で感じたことを聞かれ)外のシュートばかりでドライブが減ってしまった。リズムを作れなかったが、出だしはいい形だった。明日は三河の守り方を確認しながらプレーし、外と中のシュートのバランスを保ちたい。
シーホース三河、鈴木貴美一HCの話
今日は第1Q以降、ディフェンスの足が動いて、走れていいオフェンスができたと思う。第4Qでは、広島のオフェンスが爆発して気持ちよくやられてしまった。明日は、今日のような試合にはならないと思う。しっかり出だしからディフェンスをしていく」
フライガールズのクリスマス…