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2021年05月09日
編集部

広島ドラゴンフライズ、B1挑戦のシーズンの次に待っているのは”スーパーBリーグ”開幕2026年に向けての1万人規模アリーナや4000人越えの集客力

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広島ドラゴンフライズ
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    飛翔会

  • 2

    ダグ

  • レッドヘルメット

画像は広島グリーンアリーナ開催の千葉ジェッツ戦から

 

広島ドラゴンフライズが5月9日、B1に挑んだシーズンの全日程を終えた。最終成績は9勝46敗、勝率・164で西地区最下位、B1全20チームで二桁勝利に届かなかったのは広島ドラゴンフライズだけで、勝率2割台の三遠ネオフェニックス、レバンガ北海道と圧倒的最下位グループを形成した。得失点差マイナス592も三遠ネオフェニックスのマイナス681に次ぐワースト2だった。

 

グレゴリー・エチェニケは総プレイタイムで堂々の3位、平均プレイタイム32:28も5位、トータルリバウンドも4位と卓越した数字を残した。トーマス・ケネディはスリーポイント成功数が8位だった。

 

広島ドラゴンフライズと同じくB1昇格組の信州ブレイブウォリアーズは5月8日、9日の広島ドラゴンフライズ戦で連敗。それでも最終成績は20勝34敗、勝率・370で西地区7位と健闘した。

 

またあす10日の新潟アルビレックスBB戦(シティホールプラザアオーレ長岡)1試合を残す島根スサノオマジックはここまで27勝32敗、勝率・458で西地区5位をキープ。2019-20シーズンの島根スサノオマジックは11勝30敗で西地区最下位(全体18チーム中17位)だった。B1の舞台に活躍の場を移して2シーズン目(通算3シーズン目)でチームの土台固めを進めたことになる。

 

 

 

Bリーグではコロナ禍における各クラブの経営の安定などを優先して今シーズン(2020―21シーズン)に続き来シーズン(2021―22シーズン)もB1、B2からの降格はなし、とすることを決めた(4月13日Bリーグ理事会)。

 

5月9日にはB2セミファイナルの詳細も発表された。4強に名を連ねた群馬クレインサンダーズ、越谷アルファーズ、茨城ロボッツ、仙台89ERSのうち越谷アルファーズを除く3クラブはB1ライセンスを有している。ライセンス所有クラブの上位2つが晴れてB1に昇格する。

 

2022年もまた2クラブを加えてのB1スタートになるならその時には24クラブまでチーム数が増えていることになる。

 

 

 

そしてBリーグはそれ以降、新たな段階に入る。2024年をもって現状の昇降格モデルは廃止される。そして、クラブを新たな基準で再評価して、新B1、新B2、新B3へ移行する、エクスパンション制を敷く。

 

 

エクスパンション(リーグのチーム数拡大)の条件はコート上の強さではない。

 

条件の3本柱は…

 

・1万人規模のフランチャイズ・アリーナの保持

・1試合平均4000人以上の観客動員

・年間事業規模12億円

 

Bリーグ島田慎二チェアマンは2026年には「最低でも10クラブ、多ければ18クラブ」でスタートを切りたいと考えている。2016年9月に誕生したBリーグが10年の歳月を経て新たなシステムに移行する。条件にある通り、集客力と事業規模で今より遥かに高い水準へとステップアップする。当然ながら強くて魅力あるチームを作らないとブースターは増えない。

 

新世代のオリジナル10もしくはそれ以上のクラブが成功していく姿は、他の自治体や企業、地域スポーツ関係者を刺激して新規参入が相次ぐかもしれない。最終的にはNBAのように30クラブ程度までのエクスパンションが完了した時点でまた次のステップへと進んでいく。

 

 

 

「1万人規模のアリーナ」は集客力だけを求めるのではない。人生100年時代にマッチした持続可能性が重要視される。観る側、プレーする側、イベント主催者、あるいは被災者ニーズにもマッチしたマルチパーパス対応空間でなければいけない。

子どもたちの夢をかなえてくれるアリーナは地域の財産となり人々の心を豊にし、ふるさとを大切に思う気持ちの拠り所となる。バスケ以外の競技やイベント開催も含めて稼働率は高いほどいい。

 

広島ドラゴンフライズのB1“ファーストステージ”は残念な結果に終わったが、コロナ対策として2000人ちょっとの上限がある中、8日(土)の広島サンプラザホールには1,017人、9日(日)の最終戦には1,489人が集まった。

 

Bリーグの公式戦初開催となった2月27日(土)28日(日)の広島グリーンアリーナには千葉ジェッツ人気も手伝ってそれぞれ上限いっぱいいっぱいの3,119人と3,455人が詰めかけた。

 

Bリーグの未来を見据えた場合、レギュラーシーズン終了後も間髪入れずに2026年の”スーパーBリーグ“スタートに向け準備を加速させる必要がある。

 

5年間なんて、あっという間だ。

 

今回、コロナの影響でわずか7名の出場選手を率いて広島に乗り込んできた信州ブレイブウォリアーズの勝久マイケルヘッドコーチは、2017年5月、B1昇格に向けた事実上の決定戦と言われたB2プレーオフ準決勝(松江市総合体育館)で島根スサノオマジックを率いて佐古ドラゴンフライズの前に立ちはだかった。

2026年、新たなBリーグの舞台が整った時、今度はどんな対戦が待っているのか…

 

 

B1第29節GAME1(5月8日)
広島ドラゴンフライズ100-81信州ブレイブウォリアーズ

1Q:24-18
2Q:30-11
3Q:19-32
4Q:27-20
会場:広島サンプラザホール

人数: 1,017人

おりづる賞:谷口大智

マンオブザマッチ:アイザイア・マーフィー

【スターター】
広島:トーマス・ケネディ、朝山正悟、岡本飛竜、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ

信州:山本エドワード、西山達哉、ジョシュ・ホーキンソン、三ツ井利也、小野龍猛

 

 

B1第29節GAME2(5月9日)
広島ドラゴンフライズ84-69信州ブレイブウォリアーズ

1Q:16-15
2Q:23-23
3Q:27-10
4Q:18-21
会場:広島サンプラザホール

人数: 1,489人

おりづる賞:チリジ・ネパウェ

マンオブザマッチ:グレゴリー・エチェニケ

【スターター】
広島:トーマス・ケネディ、朝山正悟、岡本飛竜、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ

信州:山本エドワード、西山達哉、ジョシュ・ホーキンソン、三ツ井利也、小野龍猛

 

 

広島ドラゴンフライズ・尺野将太ヘッドコーチ

昨日に引き続き信州が限られたメンバーではあったが、勝負を諦めずに最後まで戦ってくれたことで、自分たちのいいところも悪いところもどんどん引き出してもらった。もちろん相手に流れがいく苦しい時間帯もあったが、シーズンを通して課題であった「個」で戦う流れにならず、チームで支え合って40分間戦い切れたことがよかった。

 

広島ドラゴンフライズ・朝山正悟主将

(ホーム最終戦連勝で終えたことについて聞かれ)信州の状況を考えると複雑な気持ちだが、こうして自分たちも今シーズン色んなことがある中で最後、連勝で終えたことはよかったと率直には思っている。ただ色んなことがあった中で、自分たちとしてはもどかしい思いを応援してくださっているファンの皆さん、パートナー企業の皆さんにはさせてしまった。ただ、率直にこれも自分たちの実力不足。ここはしっかり受け止めたい・

 

広島ドラゴンフライズ・田中成也

(2020-21シーズンを終えたことについて聞かれ)本当に色んなことがあり、一言でいうと辛いシーズンだったというのが自分の正直な感想。だがこれだけのことが色々とあった中で、この経験は次のステップに生きてくると思う。そういう意味で、良いことも悪いことも色んなことを経験できたシーズンだった。

 

信州ブレイブウォリアーズ・勝久マイケルヘッドコーチ

まず前半は攻撃機会が多く、いい前半だったと思うが、その中でターンオーバーが8つや、(広島の守備の)狙い目や、マッチアップなどを理解しておらず、もったいない攻撃があった。今日はこの状況の中で、我々はほぼ完璧でなければいけなかった。前半、リードして終える可能性もあり競ってはいたが、ターンオーバーやミスが後に響いた部分が点差以上にある。

 

後半、特に第3クォーターでジョシュ・ホーキンソンが個人ファウル3つという状況ではあったが、守備で少し緩くなってしまいファウルできない状況でも、もう少し守備の際どいラインをタフに戦わないといけなかった。そこから少しずつ簡単な得点で相手にリズムを渡した。

 

攻撃面でも前半で上手くつくれていたものを広島が守備のプレッシャーを上げてきて、スクリーンで上手くずれが作れなかった。後半はオフェンスリバウンドでも、ディフェンスリバウンドでも、そこそこ我慢できた。そこが物語っているように、選手たちはハードに戦いたいと思っていたが、自分には出したくても出せない、「ガス欠」のように見えた。

 

いろんな状況を乗り越えなければいけないタフなシーズンだったが、選手たちを誇りに思う。心身ともに疲れるシーズンだったと思うので、お疲れ様と言いたい。彼らを誇りに思う。

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(2021年5月7日掲載)

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