画像はマツダスタジアムの末包昇大
ひろスポ!では広島がキャンプ終了後、初めてマツダスタジアムで練習した3月4日に以下の記事をアップした。その中で「わざわざ鈴木誠也本人が2月中旬に直接、助言を届けた。その内容は、練習ではいつでもセンター方向へ柵越えできるようなフリー打撃をやって欲しい、というもの。ぜんぜんできていなかった。」と記した。
鈴木誠也から直接”指導”の広島の四番候補、末包昇大はケビン・クロンの二の舞にならないための分岐点 | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
結果はどうだったか?
ひろスポ!にはカープファンから「誠也を呼び戻すことはできないんですか?」の声が届く状況となった。
5日、マツダスタジアムでの西武とのオープン戦初戦は4打席とも対左腕。ドラフト1位新人の隅田知一郎は広島、巨人、ヤクルトと4球団が競合しただけのことはある。末包昇大のバットは文字通り音無し。第1打席は真っすぐを3度続けてファウルのあと低目のチェンジアップを空振り三振。第2打席は初球から3連続カーブ。ボール、空振り、空振りのあと低目のカットボールにかすりもしなかった。
第3打席はドラフト2位新人の佐藤隼輔の前に第3打席、初球甘めのスライダーに詰まって三ゴロ、第4打席は空振り、ハーフスイングと2球で追い込まれ、スライダーファウルのあとチェンジアップを打って投ゴロだった。
左相手にこの内容だと右投手ではさらに苦しい。
6日の第2戦は昨季4勝4敗の渡邉勇太朗。二回の第1打席は外スラ空振りのあと、140キロ真っすぐファウル、スプリットボール、4球目のスプリットを打って右飛。4球ともアウトコースでやっと右へ打球が飛んだが飛距離なし。
三回の第2打席は一死満塁で回ってきて、初球142キロにバットが折れて遊ゴロ(記録はエラー)。五回の第3打席も初球111キロカーブがボールになったあとの140キロを打って一邪飛。
八回の第4打席は経験豊富な平井克典の投じたスライダー3球を、空振り、ハーフスイング、空振りで瞬く間に勝負がついた。
マツダスタジアムでの練習初日。気持ちの8割がレフトスタンドに向いているところからどう修正するか?を首脳陣も見ていたはずだが、西武戦の計8打席で10度空振りして大事な「分岐点」で危うい側にグラリと傾いた。(田辺一球)