広島の黒田博樹が5月8日、出場登録を抹消された。7日のDeNA戦(マツダ)に先発して4回78球を投げたところで3-3のスコアだったにもかかわらず降板。故障が危惧されていたが、恐れていたことが現実となった。
傷病名は頚部神経根症とそれに伴う右肩付近の痺れや痛み。黒田は米大リーグ、ドジャース時代の2009年8月、頭部に打球を受けた際の衝撃により、以来頸部の痺れや痛みが引かなくなり、ケアによって症状を抑えながらマウンドに上がっている。
気候や身体の状態、疲労蓄積などにより痛みが顕在化する傾向にある。また投球フォームやそのバランスによっても日々、患部の状況は変わってくる。
黒田としてはこの古傷と向かい合いながら、広島復帰後も着々と数字を積み重ね日米通算200勝へもあと3勝…。しかし前田健太のメジャー挑戦でその右腕にかかる負担は増し、今季6試合に投げ4勝1敗、防御率もセ・リーグ第6位の2・54という好成績ながら一時、”小休止”を余儀なくされた。