画像は新井貴浩さんの登場に沸くマツダスタジアム、スタンドはもう”満開”だった、あとは散るだけ…
広島OBが集うレジェンドゲームが3月21日にあった。
「マツダスタジアムのマウンドは初めて」とか「一生の記念になる」などの声がOBの間から上がっていた。
そこだけで、広島東洋カープとOBとの”歪な関係”の一端が見て取れる。レジェンドたちにとっての本拠地のグラウンドはマツダスタジアム移転後、遥かに遠い存在になった。球団側が厳しく”入場制限”をかけているからだ。詳細はまたの機会に譲る。これは極めて重大な問題だ。
それでもOBたちは、山本浩二監督の「きょうは、昔のイメージで見てください…。ここに来るだけでも精一杯ですから。でも、気持ちは変わりません」の最初のあいさつにあった通り、何度もスタンドを沸かせ、ひとりひとりが紡いできたカープの歴史の偉大さを改めてファンにアピールした。「良かったです、すごく楽しかった」(30代女性)と赤く染まったスタンドを大満足させた。
ひろスタ特命取材班としても江夏豊さんを除く全OBに取材した(江夏さんには記者席でサインならもらったことがある、そうとう怖かったのだけれども…)ことがあり、しかも多くのOBにお世話になりっぱなしなので、特別な思いで”熱戦”を見守った。
そんな、こんなでカープファンからは「レジェンドが今年一番の盛り上がりになるのでは…」という声が上がっている。
マツダスタジアム前の桜
空席状況を見るファン
レジェンドたちがマツダスタジアムに別れを告げた翌日、スタジアム入り口の桜が開花してもまだ春は遠し…。マツダスタジアム公式戦チケットの話、である。
ひっそり?表示されたスタジアム前の「空席状況」を見ると、マツダスタジアムでの阪神との開幕3連戦ですらまだ売れ残っている。
5月もそう。コカ・コーラシートなど人気の特殊席は売り切れていても「買える席がある」こと自体、驚きと言うしかない。コロナ禍の影響を受けた2020年と2021年でも、ほぼ即日完売状態だった。
黒田博樹、新井貴浩の”W復帰”が現実となった2015年以来、こうした売れ残りが生じることは皆無だったのだが…
6月に至っては火・水・木の阪神とヤクルト3連戦がまだ相当数、残っている。
これはしかし、チケットが遠い存在だったファンにとっては朗報でしかない。特にコロナ禍以前に「野球が見たい!」とマツダスタジアムにやってきたインバウンドは100パーセント、観戦がかなわす肩を落として引き上げていた。球団HPにインバウンド向けの案内があるにもかかわらず、だ。
毎年、様々な方法でチケットを取ってきた30代の女性(前出の女性とは別)は「1回チケットを抑えたけどお金を払っていないので、”戻り”がかなりありますよ」とひろスポ!にメールしてきた。なるほど、そういうものらしい。(ひろスタ特命取材班自体はチケットの動きなどにはぜんぜん詳しくない、チケットに興味がないから、だ。故に記事はファンからの声で構成されている)
広島東洋カープは2021年3月24日の株主総会で29億円を超える当期損失を発表、外木場義郎さんらレジェンドの力でリーグ初優勝した1975年の前年、1974年以来の赤字となったが 2期連続赤字すら囁かれる状況で、コロナ禍による収入ダウンは今なお現実のもととなっている。入場収入との両輪だったカープグッズの売れ行きはさっぱりだ…
なぜ、こんな状況になったのか?ひろスポ!ではカープファンのみなさんの「チケット売れ残りについて」のご意見、ご感想をお待ちしています!いただいたメール内容はそのままネットメディアほかで引用させていただく場合があるのでご留意ください。
(ひろスタ特命取材班)
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(2022年3月10日掲載)