画像はマツダスタジアム
6月30日、環境省と気象庁は広島県内に今年初めての「熱中症警戒アラート」を発表した。
気象庁では「外出はなるべく避けて涼しい場所で過ごすように」と注意を促している。
全国的に見ても異常な暑さだ。
アラートは気温、湿度、日差しなどを総合的に評価した「暑さ指数」が33以上になると予測した場合に発表される。指数の目安は31以上が危険、28以上31未満が厳重警戒。
30日に予想される暑さ指数は、気温が上がることで知られる安芸太田町加計が33、広島市と呉市蒲刈が32、福山市などが31。
その広島市南区のマツダスタジアムでは同日、秋山翔吾外野手の入団会見があった。文字通り“熱い一日”になった。
それはカープファンにとっては何より嬉しいできごとだ。
ところがカープファンにとってあまりに過酷なできごとが週末から待ち構えている。
同じマツダスタジアムで7月2日(土)午後2時から、3日(日)午後1時30分から巨人とのデーゲームが開催される。おそらく“アラート”レベルの暑さになるだろう。それなのに「デーゲーム」…
全国各地の球場はどうか?
神宮球場
ヤクルト-DeNA…2日、3日とも午後6時開始、マツダスタジアムと同じオープン型球場
バンテリンドームナゴヤ
中日-阪神…2日、3日とも午後6時開始、空調快適
札幌ドーム
日本ハム-オリックス…2日、3日とも午後6時開始、空調快適
ベルーナドーム
西武-ソフトバンク…2日午後6時、3日午後1時プレーボール、半開放特殊構造で雨風も吹き込むが、直射日光にさらされ続けるとはない
ZOZOマリンスタジアム
ロッテ-楽天…2日、3日とも午後2時開始、マツダスタジアムと同じオープン型球場
神宮球場はナイトゲーム。マツダスタジアムとZOZOマリンスタジアムはデーゲーム…
マツダスタジアムでは過去、熱中症による症状を訴えるファンが大量に出て、スタジアム内の多機能ルームの地べたに敷物を敷いてファンに休息をとってもらうというような状況の時もあった。
また熱中症を訴えるファンを病院に運ぶための緊急車両が1日のうちで繰り返しやってくることは日常茶飯事だ。
だが、命にもかかわるこうした側面にスポットを当てた新聞、テレビ報道は皆無でその実態は闇の中…
逆に言えばマツダスタジアム来場者の中から重篤、もしくは死に至るようなケースが確認されてもぜんぜん不思議ではない。
昨シーズンまでは入場制限があろうとかなろうと、チケット完売がマツダスタジアムでは当たり前だったが、今シーズンは誰でもいつでも当日券を買って入れる状況にある。
熱中症アラートの発令されている時には無理にはスタンド応援しない方が懸命だ。
ただしシーズン開幕前にマツダスタジアムでの主催71試合分のチケットは全部一斉販売されており、球団側はHPなどで「ご購入後の変更・キャンセルは一切お受けできません。」と繰り返し告知している。
コロナ禍の状況の変化、大雨、そして酷暑と様々な不確定要素がある中でのこの姿勢。市民球団とは真逆の実態がそこにはある。
なお、J1で快進撃の続くサンフレッチェ広島はジュビロ磐田を迎えて7月2日午後6時30分、エディオンスタジアム広島でキックオフ。(ひろスタ特命取材班&田辺一球)
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(2022年3月10日掲載)