画像はマツダスタジアムのマウンドで吠える栗林
3月27日 〇4-1 中日 マツダスタジアム
通算1勝1敗
14時開始・2時間56分、1万6479人
相手先発 柳●4回4安打3失点
本塁打 田中広①
一番セカンド田中広
二番セカンド菊池涼
三番センター西川
四番ライト鈴木誠
五番キャッチャー坂倉
六番ファーストクロン
七番サード堂林
八番センター大盛
九番ピッチャー九里〇(1試合1勝)6回97球3安打1失点(自責1)
森浦H(プロ初)
塹江H
栗林S(プロ初)
開幕戦を大瀬良で落とした広島が九里の力投と七回森浦、八回塹江、九回栗林の継投で勝ち切った。
開幕3連戦の行われている6つのスタジアムの中で2日続けて最多の観衆を集めたマツダスタジアム。そのスタンドから一番の拍手が起こったのは栗林がマウンドに上がった時だった。
昨季のセ・リーグ新人王、森下に追いつけ、追い越せで赤いユニホームに袖を通した栗林だが指定された役回りは”新守護神”。チームの命運を背負い投げ続ける。タフでなければ務まらない。
そのデビュー戦は全10球、二ゴロ、投ゴロ、空振り三振と上々の出来だった。その手で記念のボールと初セーブを掴み取った。そしてカメラの前で笑顔の佐々岡監督と記念の1枚に収まった。
佐々岡監督は138勝106セーブ。ルーキーイヤーは13勝17セーブの”二刀流”だった。
佐々岡監督の下で今季から一軍投に昇格した永川コーチは36勝165セーブ。ルーキーイヤーは3勝25セーブだった。
佐々岡監督も永川コーチも広島一筋。ともに厳しさと優しさを併せ持った指導者だ。
「選手はみんな一生懸命にやっている。必要なことをきちんと伝えて、みんな1年でも長くやって欲しい」
そう話す永川コーチは17年間の現役生活のうちの3分の2以上でコンディションが万全ではなかった。”創意と工夫”によって厳しい世界を乗り越えてきた。佐々岡監督も同じような道を歩んだ。
「たくさんの人に愛されて引退できるような野球人生を送りたい」
昨年11月30日、名古屋市内のホテルで仮契約を終えた栗林はそう話して記者から話題を振られると「抑えなら26セーブを目指したい」とリップサービス?した。
背番号20を背負う栗林を永川コーチが影で支えている。佐々岡監督がさらにそのふたりを見守っている。まずは3人の合作で1セーブ…
(ひろスポ!・田辺一球)