画像は満員のアリーナ席をバックにして攻める富樫勇樹(中央)と守る寺嶋良(その左)と辻直人(手前右)
広島ドラゴンフライズ9月18日、広島市西区の広島サンプラザホールに千葉ジェッツを迎えてプレシーズンマッチを行った。
9月11日に広島県三次市の電光石火みよしパークで開催予定だったプレシーズンマッチは対戦相手の島根スサノオマジックの選手に新型コロナウイルス陽性判定者が出たやめ、中止になった。
このためこの日が開幕前、最初で最後のホームでのプレシーズンマッチとなった。
…で詰めかけたブースターの数、実に4,097人。クラブ側では台風14号の接近による影響を考慮して、安全面などに十分配慮して会場に足を運ぶようオフィシャルサイトなどで呼びかけたが、結果的には公式戦かと思うほどの大入りとなった。
しかも相手は昨季、天皇杯準優勝、B1レギュラーシーズン東地区1位の千葉ジェッツ。司令塔の富樫勇樹はレギュラーシーズンベストファイブを6年連続受賞!
その難敵と辻直人、寺嶋良のガチンコ勝負…
これで盛り上がらない方がおかしい、と言ってしませばそれまでだが、試合後、カイル・ミリングヘッドコーチはコートの中央から熱気漂うスタンドに向けて感謝の言葉を述べ、選手たちもこの日の貴重な経験を開幕好スタートにつなげることを誓った。
広島ドラゴンフライズのB1リーグ開幕戦は10月1日、横浜ビー・コルセアーズを迎えて広島サンプラザホールで開催される。
2022-23シーズン プレシーズンマッチ 結果
広島ドラゴンフライズ 62-83 千葉ジェッ
1Q: 17-24
2Q:17-26
3Q:14-23
4Q:14-10
【スターター】
広島: 寺嶋良、辻直人、アイザイア・マーフィー、ドウェイン・エバンス、ニック・メイヨ
千葉J:富樫勇樹、ヴィック・ロー、佐藤卓磨、原修太、ジョン・ムーニー
カイル・ミリングヘッドコーチの話
出だしから全体的に緊張のせいか硬いように感じたが、後半良くはなってきたと思う。全体的に良いシュートが打てなかった。千葉Jのフィジカルなディフェンス、オフェンスに引いてしまった。この試合をしっかり振り返って、開幕戦へ向けてあと2週間、良い準備をしていこうと思う。
10年目、20歳ラストシーズンを迎える富樫勇樹の話
-広島ドラゴンフライズの印象は?
去年対戦がないので、去年の感じが分からないんですけど、メンバー見ていて外国籍の選手ふたり、新しい選手もメンバー的にはすごくいい選手が揃っているんで、もうちょっと噛み合っていけばすごく怖いチームなんだろうなという印象です。
-富樫さんの調子は?
千葉の方も選手はそんなに変わっていないんですけど、スタッフが大きく入れ替わり※、監督が替わることでチームの色が変わるくらいの変化なので、ちょっと代表戦のため合流が遅れている中での試合だったので、個人としてもチームとしてもやりたいことをすごく知れる試合でした。
※…千葉ジェッツは今オフ、Bリーグ創設時から6年間ヘッドコーチを務めた大野篤史HC(広島ドラゴンフライズの初代アシスタントコーチ)を含むコーチ陣が総退陣して物議を醸し、ジョン・パトリック新HCを迎えた。
-レギュラーシーズンで広島と対戦することになります。ケアしたい選手は?
やっぱり、僕の中では辻選手がこのチームを引っ張ることで、ていうか彼が活躍しないとチャンピオンシップ出場はないと、勝手に思っているので、ほんとに彼のアシスト、得点含め動き回っている姿っていうのを見れたら嬉しいですね。(きょうは)そもそものアテンプト(シュート数)が少ないのでそれがちょっと気になった部分で…
-寺島選手とは代表※2で一緒でした。
※2…2023FIBA W杯2023(2023年8月25日~9月10日開催)のアジア2次予選(日本はオーストラリア、カザフスタン、中国、イラン、バーレーンとグループF)のウィンドウ4(第4節)で、8月22日~30日に行われ、富樫勇樹、寺嶋良は同じPGのポジションで”参戦”した。
僕が言うことじゃないですけど良さを発揮してスピードのあるドライブやシュートの確率もどんどん上がって、外のシュートがすごく怖い選手になっていっています。同じポジションの選手として負けられない気持ちです!