画像は10月1日土曜日午後9時頃の流川通り、かつての”無人状態”からは脱したが人通りはぜんぜん少ない…
新井貴浩新監督、再び赤い心で広島を燃やせ-
全国を対象に観光需要喚起を促すための”「決定打“、「全国旅行支援(全国旅行割)」がきょう10月11日から始まった。
政府の財政支援を受けて各都道府県が実施している「県民割」の全国版だが、以前のGo To トラベル、Go To イートとはかなり様相が異なるため、国民は戸惑いの色を隠せないようだ。
広島県は2つの世界遺産「嚴島神社」「原爆ドーム」を有する観光県。デーモン・プーチン(ひろスポ!造語)が核攻撃も辞さない意思を示している昨今、広島を訪ねる旅行者が増えるならその意義はいっそう深まるだろう。
しかしこの手のキャンペーンは一過性のものであって、特需は長くは続かない。
自動車産業など製造業のウエートも高い広島でも、御多分に漏れずコロナ禍×ロシアのウクライナ侵攻によって企業活動と県民の暮らしはピンチの連続、となっている。
中四国地方最大の歓楽街と言われる流川・薬研堀地区でも「今なお、人通りはコロナ以前には戻らないから苦しい」という声が上がっている。
空き店舗も増えている。2021年2月、読売新聞が流川・薬研堀地区でコロナ禍1年目(2020年)に廃業を届けた「深夜酒類提供飲食店」の店数が、234店と前年の5倍近くに跳ね上がったことを大きく取り上げている。
記事の中で流川の店の3分の2がなくなるかも?というリアルな声も紹介された。
広島にとってはそれこそ“緊急事態宣言”状態だ。新聞、放送局、地元マスメディアは、もう少ししっかり生の声を拾って行政や県民に届けた方がいい。
さらに恐ろしい事態が、もうすぐ雪崩を打ったように始まる恐れがある。
ひろスポ!デルタル取材班は、夜の歓楽街で何度も次のような声を聞いている。
「コロナで僕らは緊急融資を受けていますが、3年で返済が始まります。うちも来年5月から…、でも今の売り上げで返済する余力はありません」
「もうどうにもならないかもしれんわね。年内で店を畳もうか、という知り合いもたくさんおるよ…」
「新井さん、監督決まりましたね、すごく楽しみです!これでカープでみんなが盛り上がり、試合のあとファンの方がまたここに大勢来て下さるといいのですが…」
パンデミック、コロナ禍以前の状態にいつ戻れるのか、それは誰にもわからない。
パンデミック以前の広島では、マツダスタジアムで試合があるたびに3万人のファンが、JR広島駅などを介して広島市内に集まり、試合前後に街中にたくさんお金を落としていた。ホテルに泊まり、タクシーを使い、宮島にも足を延ばし、土産もたっぷり買い込んだ。
半年以上という長いスパンで、広島市内に200万人を動員できる“イベント”はほかにはない。
あす10月12日、監督就任会見に臨む新井さん(ひろスポ!ではしばらくこの呼称を続けている)は、広島の街を元気にする、という広島県知事や広島市長並みの重い役目も背負うことになる。
赤い心見せ、広島を燃やせ…
今度はバットではなくそのタクトで…(ひろスポ!デルタル取材班&田辺一球)
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やがてまた赤に…、の黒田博樹投手に広島市民から「市長になって欲しい」と”嘆願状” | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
(2015年3月20日掲載)
※デルタルハンター…ひろスポ!の造語。国際情報の極めて不安定な昨今において重要な役割を担っているデジタルハンター(NHKが頻繁に番組で紹介)の広島版。三角州(デルタ)の広島市内に落ちている情報の中から必要なもの、正しいもの、有用なものを探り当て、記事作成に活用する。
デジタルハンターはパソコンだけで国家レベルなどの悪を暴く。インターネット上にある情報、画像、動画などを検証して、事件・事故・国際紛争などにおける事実を導きだす、オープン・ソース・インベスティゲーション(公開された情報源の調査)で、大半が権力者側にとっての「不都合な真実」である。