地域と共に、みんなの広島スポーツ交流マガジン

【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア > ピックアップ > エース高尾155球の広陵、自慢の打線速射で海星(長崎)振り切りベスト8
2023年03月27日
編集部

エース高尾155球の広陵、自慢の打線速射で海星(長崎)振り切りベスト8

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
中井
  • 3

    飛翔会

  • 2

    ダグ

  • レッドヘルメット

画像は広陵の中井哲之監督

 

第95回記念選抜高等学校野球大会第8日(3月27日)
3回戦
広陵(広島)3-2海星(長崎)

 

広陵スタメン(学年と投打)
センター田上夏衣(3年)右左
サード谷本颯太(3年)右左
ファースト真鍋慧(3年)右左
ショート小林隼翔(3年)右右
キャッチャー只石貫太(2年)右右
ライト田村夏芽(2年)右左
レフト中尾湊(3年)右左
ピッチャー高尾日響(2年)右右
セカンド松下水音(3年)右左

 

広島と長崎の選抜校が、コロナ規制緩和が実現した甲子園で激突した。

 

今の世界情勢を想えば意義深いこと、だ。

 

広陵は初戦で二松学舎大付とのヘビー級の撃ち合いを制した勢いで接戦をモノにした。

 

試合後、中井哲之監督は155球完投した高尾響の”奮投”を称え、3年生が五回までで毎回走者を背負いながら99球の右腕エースを支えたと褒めた。

 

4度目のセンバツ優勝を目指す広陵を率いる中井監督は自身、1991年と2003年に春を見事に制している。

 

それでもさらにその頂を目指す。

 

試合前には接戦になる、3点までに抑えて4点取って…」と予想していた。得失点とも1点ずつ少なかったがさすがの読みだ。

 

大正、昭和、平成、令和の時代を生きてきた100年を超える広陵野球の歴史の中でも平成2年(1990年)監督就任で春夏合計36勝目となったの指揮官の実績は特筆モノに値する。

百戦錬磨とはこのことだろう。

初戦の二松学舎大付戦では相手バッテリーの内角攻めを弾き返したが、この日は真っすぐの球速が120キロ台後半の左腕投手、吉田翔(3年)の前に芯で捉えることができない打席を重ねた。

 

二回、セカンド松下水音の送球ミス絡みで2点を先制され、よけいに空気が重くなりかけた…、が、外野からそう見えていたとしても広陵ベンチが浮足立つことはなかった。先制されても残り8イニングあれば必ずひっくり返すことができる。中井監督も選手たちもそう思っていたはず。逆に海星の加藤慶二監督は「敗因は3点目が取れなかったことです」と試合後に嘆いた。

 

ただ、それは広陵の2年生バッテリーとバックを固める面々が3点目を絶対に許さない形に持って行った、ということでもある。

 

打順2巡目の後半となった五回から広陵打線はイッキに捉えてみせた。

 

吉田の球数が50球を超えたところで一死から中尾湊がセンターフェン直三塁打。高尾自らの犠飛で1点差とした。ともにボール1からの2球目を仕留めた。

 

六回には先頭の田上夏衣が右中間三塁打。続く谷本颯太は初球で犠牲フライ。ここでもまた4球で同点にした。まさに速攻。相手ベンチに対策を練る暇を与えない。

七回は中尾と九番・松下水音のシングルなどで一死一、二塁として2安打の田上。強いゴロがセカンドの股間を抜け勝ち越し点が入った。このあと海星は二番手にスイッチしたが試合はそのまま進んで九回へ。

 

高尾の球数はすでに137球。先頭打者の深い位置へのショートゴロを主将の小林隼翔が大遠投してファインプレーにすり替えた。ファースト真鍋もミットをいっぱいに伸ばしてアシストした。こういうチームはやはり強い。

 

センバツ、ベスト8には作新学院(6年ぶり11度目)、山梨学院(2年連続6度目)、次に広陵が対戦する専大松戸(2年ぶり2度目)、選抜連覇に挑む大阪桐蔭(4年連続14度目)、東海大菅生(2年ぶり5度目)、報徳学園(6年ぶり22度目)、仙台育英(2年ぶり15度目)が残った。

 

広陵は昨年11月、初優勝を目指した明治神宮大会決勝で大阪桐蔭に5点差を逆転され準優勝、リベンジを果たすなら決勝の舞台へ。負けられない戦いを勝ち切るかどうか、注目!である。(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)

LINEで送る

シェアしてお友達にもこのニュースを教えよう!

ひろスポ!の情報を逃さずチェック!

※SSL暗号化通信で登録します。
※メルマガはいつでも解除出来ます。
  • 6

    レッドヘル

  • 1

    医療法人社団飛翔会

  • 5

    アイフット

  • 4

  • 2

  • 3

有料メルマガ配信案内