如水館エース横丸冬馬、粘る尾道商振り切る、西条農、尾道、広島新庄は3回戦コールド勝ち～第１０５回全国高校野球選手権記念広島大会第７日

2023年07月18日: 編集部

画像は如水館のエース横丸冬馬

第１０５回全国高校野球選手権記念広島大会第７日（７月18日）

３回戦８試合が県内４球場であった。

＜鶴岡一人記念球場＞
西条農11－４賀茂（八回コールド）
神辺旭７－３広工大

西条農と賀茂の一戦は中盤まで点の取り合いになり、六・七・八回に２点ずつ加えて四回以降毎回得点した西条農がコールド勝ちした。賀茂の７安打の倍以上、16安打を放った打線は先発全員安打で切れ目がない。

……

神辺旭は初回に４点を奪い終始リード。広工大も四回に２点を返して２点差としたが、そのあとが続かなかった。ただし安打数はともに10。神辺旭のエース友安寿紀は１５２球で完投した。

＜バルコムBMW野球場＞
尾道９－０安芸南（七回コールド）
広島新庄12－０五日市（五回コールド）

昨夏の大会準Vの尾道が３試合連続のコールド勝ち。投手４人を起用してほぼイメージ通りの戦いを続けていると言っていいだろう。呉商との２回戦（延長十回タイブレーク）で15安打を放った安芸南はクリーンアップ３選手の３安打止まりだった。

……

広島新庄が先発全員の15安打でコールド勝ち。三番の八尾剣太郎（３年）は４の４。投げてはエース新田遥輝（３年）を温存。先発した松田壮一郎（２年）は３回を投げて球数28、二番手の小田青葉（２年）も２回18球という省エネぶり。五日市は四番・重森晴斗（３年）の１安打のみ。安西との２回戦で３ランを放った三番・長田晃（3年）も不発に終わった。

＜三次運動公園野球場＞
広８－２府中東
瀬戸内７－３近大福山

広は初回に１点を先制すると二回に５点を奪って試合の主導権を握った。一番から四番で９安打、締めて14安打と打線が気を吐いた。府中東は２年生エースの新垣拓実が先発したが１回２/３で降板した。

……

昨夏と春の県大会8強の瀬戸内瀬戸内が昨夏ベスト４の近大福山を押し切った。初回に３点、四回に２点と”先制攻撃”。六回を終えて２点差まで迫られても試合の流れを渡さなかった。打線は一番から四番が11安打のうち７安打。エース宮本祐生哉（３年）は１４３球完投。

＜ぶんちゃんしまなみ球場＞
如水館３－１尾道商
市立呉８－３福山

如水館が粘る尾道商を振り切った。

如水館は初回に２点を先制。しかしその後は尾道商エース向井颯都（３年）の前にゼロ行進…

追いかける尾道商は二回、一死一、二塁のチャンスを築いたが、如水館エース横丸冬馬（３年）の緩急をつけたピッチングにかわされた。

２点ビハインドのまま迎えた八回、尾道商は先頭の上田悠斗主将（３年）が内野安打で出塁するとそこから二死満塁まで攻めたが得点ならず。

逆に九回途中で１３１球を投げた向井颯都から二番手の用水原伯翔にスイッチして追加点を許した。

左横手投げの用水原伯翔からタイムリーを放ったのは九番・西村啓汰（３年）。この１点は八回のピンチを乗り越えて九回のマウンドにも上がった横丸冬馬を勇気づけた。

いきなりの連打で無死一、二塁とされ、そこから踏ん張って二死一、三塁。尾道商の八番・北村幸毅（３年）に中前適時打され、なおも二死一、二塁と長打なら同点という場面で思い切り右腕を振り最後のアウトを取って１２３球を投げ切った。

……

昨夏の大会８強、一昨年４強の市立呉が２対１で迎えた五回に４点を奪い試合の主導権を握った。市立呉は高陽東との初戦をタイブレークの末乗り切った。勝つたびに勢いづきそうだ。

名将・迫田守昭監督の下で2度目の夏に挑んだ福山は四番でエースの村上照幸（２年）を体調不良で欠く中、よく粘った。八回、九回に１点ずつを返し、投げては５投手継投で市立呉打線を７安打に抑えた。

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