広陵相手に九回、尾道猛反撃、新庄20安打の猛打で18安打の神辺旭押し切る～第１０５回全国高校野球選手権記念広島大会第９日

2023年07月22日: 編集部

画像は三次運動公園野球場、広陵－尾道スコアボード

第１０５回全国高校野球選手権記念広島大会第９日（７月22日）

４回戦８試合が県内３球場であり、ベスト８が出そろった。

8強は呉港（昨夏ベスト８）、崇徳（昨夏ベスト８、第３シード）、総合技術（第３シード）、広島商（昨夏ベスト４、第３シード）、如水館（昨夏ベスト16）、盈進（昨夏優勝）、広陵（第１シード、春選抜出場）、新庄（第１シード）。

＜ぶんちゃんしまなみ球場＞
呉港10－０市立呉（六回コールド）
崇徳９－２広島国際学院（八回コールド）

春の県大会４強で第３シードの市立呉が打っては３安打、投げてはエースナンバーの九十九裕貴（２年）が15安打を浴びてコールド負けした。逆に呉港の伊藤光来（２年）は６回を投げてわずか70球だった。

……

崇徳は10安打、広島国際学院は８安打。失策は崇徳４、広島国際学院１。数字上は”大差ない”が着実に加点した崇徳に軍配。崇徳の片山翔太（３年）は8回１０５球完投で自責０。

＜鶴岡一人記念球場＞
広７－３総合技術
広島商11－１武田（六回コールド）
如水館７－３西条農

登録選手15人の広は１回戦から３試合を経験することで逞しさを増したようだ。春の県大会８強の総合技術相手に四回に１点を先制、七回に１点加えるとその裏すぐに１点返されたが八回に一挙５点を取って23年ぶりの８強。安打数も相手の３安打に対して12安打。七番・樋口恭亮（３年）は５打数３安打４打点。先発した川辺翔太（２年）は8回１０８球３安打で自責１。

……

広島商は10安打10打点。二回に４点を先制したあと二回にも４点を加えて効率良く攻めた。初のベスト８を目指した武田は強力打線を分断されて４安打に終わった。

……

如水館は三回、四番・倉野尾祥太（３年）の２ランで先制してその勢いで７年ぶりの８強入りを決めた。主砲は長打力と安定感を兼ね備えており５打数４安打。１４日の２回戦（竹原戦）でも豪快な左翼越え弾を披露しており、注目度が増している。

＜三次運動公園野球場＞
盈進６－０瀬戸内
広陵６－３尾道
新庄18－７神辺旭

ノーシードから夏連覇を目指す盈進が初回と三回に３点ずつを奪い、第３シードの瀬戸内を押し切った。安打数は瀬戸内８、盈進９と拮抗。瀬戸内の宮本祐生哉（３年）は８回１１５球をひとりで投げ切った。盈進のエース津村大毅（３年）も８回１０４球で相手に付け入るスキを与えなかった。

……

広陵と尾道の一戦はスコア以上に緊迫したゲームになった。

尾道の継投策も実らず五回を終えて０対５。しかし尾道には昨夏の県大会準優勝の蓄積がある。三番手での出番となったエースナンバー山田龍之介（３年）が得点圏に走者を背負いながらも六、七回をゼロで抑えた。

広陵は六回途中で５回１/３、69球４安打無失点の高尾響（２年）から左腕の倉重聡（３年）にスイッチ。

尾道は八回、倉重聡から死球と幸運なポテンヒット絡みで１点を返すと九回も一死から代打・竹田遥太（２年）、八番・土井優史（２年）の連打で一、二塁として九番・富島海翔（２年）がライト線に文句なしの２点三塁打。最後は倉重聡の力のある球に押し切られたがスタンドから大きな拍手が送られた。

春夏連続出場を目指す広陵は圧倒的な強さ、という言い回しとは少し違った勝ち上がり方になっている。

……

新庄は一番から四番が10安打で計20安打、神辺旭は同じく11安打と18安打。打撃戦の末、２年ぶりの頂点を目指す新庄に軍配が上がった。

新庄　　１５０　００４　１２５・18
神辺旭　０３３　０１０　０００・７

神辺旭は６点のビハインドから追いつき五回、先頭の八番・相方楓太のソロホームランで勝ち越した。しかし直後の六回、新庄先頭の吉田慎平（３年）にソロホームランを返されてこの回４失点。終盤は新庄の猛攻に遭い、防戦一方となった。

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