エディオンスタジアム広島(画像奥)の視察を終えた、左から広島県サッカー協会の宗政潤一郎専務理事、野村尊敬最高顧問、古田篤良会長、日本サッカー協会の田嶋幸三会長
JFA、(公財)日本サッカー協会による広島市内に建設中の新サッカースタジアム訪問が11月2日にあった。
JFAからは田嶋幸三会長と宮本恒靖専務理事がスタジアム内をおよそ40分間見て回った。
(公財)広島県サッカー協会の野村尊敬最高顧問、古田篤良会長、宗政潤一郎専務理事も同行した。
広島市中区で建設が進む新サッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」は12月28日の完成を目指して工事は最終段階を迎えつつある。施設規模は座席数約3万席、車いす席300席。フィールドは天然芝。開業は2024年2月。
視察後、田嶋幸三会長の共同会見が行われた。
その中で田嶋幸三会長は森保ジャパン(A代表)の代表戦開催の可能性は極めて高いこと、新スタジアムが「都市型の一番いい例」であることなどについて言及した。
-スタジアム視察の感想をお聞かせください
田嶋 想像していたよりも、ほんとにヨーロッパのスタジアムに近いな、という印象を受けました。(場内での担当者による)ご案内をうかがっていても、ほんとに見る人の立場になって、そして障碍者、様々な人たちのことを考えたスタジアムだということ。プラス、どうやったらお金を稼ぐことができるスタジアムになるのか、とかですね、VIPに対しても。それから、普段は市民の方がぱっと入ってこれるような環境もある、ということで、ほんとにこの都市型のスタジアムにふさわしい設計をされているというのをきょう確認できて嬉しかったです。
-様々なスタジアムを見てこられた中で新スタジアムの特徴的なところは?
田嶋 特徴的というよりは、ほんとにいいとこ取りをして設計されたんだな、という気がいたします。そして限られたスペース、限られた条件の中で、どうやったら芝生をしっかりと守っていけるか、お客さんがどうやったら楽しんで、その環境を作っていけるか、そういうところをきっとしっかり、いろんなところを見て回られたんだと思います。そういうのが、ありありと分かるスタジアムでした。説明を聞いていても非常に分かりやすかったです。
-ロケーション的にも経済・文化の中心にあるスタジアムです。
田嶋 そうですね。スタジアムというと、割と遠いところにあってみんな車で行ったり、バスでピストン輸送したり、というイメージがありますけど、ここは駅からも歩いて来れますし、そしておっしゃられたように、お城や様々な施設が近くにあり、みなさんがほんとに集える、この河川敷もそうですし、そういう環境であるということは、ほんとに都市型の一番いい例のスタジアムではないかという風に思っています。
-広島県民がほんとにお聞きしたい質問なんですが、新スタジアムでA代表の試合開催の可能性はいかがでしょう。
田嶋 もう、きょう見させてもらって必ずA代表の試合、そして、なでしこであったり、そういう試合を持ってきたいと改めて思いました!いつの試合とは今、申し上げられませんけども、そのことは十分受け入れられるスタジアムであることは、きょう見て十分に感じました。改めてこの環境といい、スタジアムといい、広島市・県のみなさまには感謝申し上げたいと思います。
-森保ジャパンについては…
田嶋 (森保一監督の)任期がとりあえず、ワールドカップまで、間違いなくやってもらわないといけないと思っていますので…やはり、みなさんにはちゃんと決まってからお伝えしたいという風に思っていますが、ほんとに、この素晴らしい施設を作っていただいた、そういう県や市やそして広島県民・広島市民のみなさんに対しても、そういうチャンスをなるべく早く作りたいと改めて思いました。
-広島の新たなチャレンジ…、こういったことを期待したいな、というのはございますか?
田嶋 広島の中でのチャンレンジというよりも、僕は日本の中での大きなチャレンジだと思っています。サッカースタジアムがほんとにこの街中であったり、お城の横であったり、観光名所の真ん中にあるっていうのは、諸外国ではよく見られるケースではあるんですけど、日本では初めてなんで、正にこれからのスタジアムが、こういうふうな形でどんどん増えていっていただきたいなと思っています。