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2024年04月16日
編集部

カープダイアリー第8586話「ユニコーン夢物語とリアルな世界の境界線…大谷翔平に口裏合わせまで要請した水原一平容疑者、権力一極集中による“失踪”はカープ球団でも」(2024年4月15日)

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画像はドジャーブルー、もう水原一平容疑者にとっては遠い存在だ

 

ひろスポ!では、ユニコーンの底知れぬ力を”悪”のために使った水原一平容疑者について、前回、以下の記事を紹介した。

 

カープダイアリー第8561話「ユニコーン夢物語とリアルな世界の境界線…大谷翔平口座から7億円近くを“盗んだ”ドジャース専属通訳解雇の衝撃」(2024年3月21日) | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
(2024年3月21日掲載)

 

今回はその第2弾。田辺一球|noteの記事を引用する。

 

 

カープダイアリー第8586話「ユニコーン夢物語とリアルな世界の境界線…大谷翔平に口裏合わせまで要請した水原一平容疑者、権力一極集中による“失踪”はカープ球団でも」(2024年4月15日)

 

「彼は残念がったが、二度と繰り返さないように私を助けると言った」

まさに、大ウソここに極まれり!ではあるが、事件発覚当初はそうとも言えない空気もあった。

日本時間の3月20日(米国時間19日夜)に水原一平容疑者はESPNの独占インタビューの中でそう答えたのだという。

「明らかに彼はこのことをよく思っていなかった」

「もう二度とギャンブルしないことを確認され、彼が私のために肩代わりすることを決めた」

「彼が自分のパソコンにログインして送金した」

米国時間20日早朝から米国メディアは「野球界最大のスターに渦巻く驚愕のスキャンダル」などと相次いで報じた。

そして米国時間の同日、大谷翔平の弁護士は「翔平は大規模な窃盗に遭っている」と表明、水原一平容疑者は「彼は一切知らなかった」とESPN取材の内容を一日で全否定した。

 

 

 

結果的には弁護士の声明が事実であったと同時に当初、約6億8000万円とされた窃盗の金額は約24億6000万円に跳ね上がった。

人気Jポップの歌詞ではないが、誰よりもうまく、自分のことを偽れる、そんな特殊な力を持ってしまった…水原一平容疑者はそう感じていたのではないか?

日本ハムで4シーズンを大谷翔平&水原一平容疑者とともに過ごし、WBCで頂点を極めた栗山ジャパンでも行動を共にした白井一幸氏が、あるテレビ番組で事件発覚当初、興味深いコメントを口にした。

きっと大谷翔平なら、そう言ってくれるだろうな、とそういうような内容になっている、かなと…

日米双方で活躍して今は大学の教壇にも立つ白井一幸さんも、この事件の第一報を耳にした時にはまさか!と思ったはずだ。そう、相手は、誰よりもうまく自分のことを偽る能力の持ち主だ。

 

 

 

しばらく行方をくらましていた水原一平容疑者は米国時間の4月12日、ドジャースタジアムからも至近距離にあるロサンゼルスの連邦地裁に出廷、その後、会見が行われる予定だと担当弁護士がメディアに伝えたらしいがそれもなし、になった。

水谷一平容疑者とはいかなる人物か?その所業が次々と明かされ始めている。

まずは“なりすまし”詐欺。大谷翔平になりすまして銀行に電話して口座のロックを解除、口座の連絡先を自分の電話番号・メールアドレスに替えた。

次いでウソ塗り固め返し。大谷翔平の資産を管理していた会計士らに、彼が非公開を希望しているとして口座にアクセスできないようにしていた。

極めつけは長らく友として慕ってくれた相手を犯罪に巻き込もうとした道義にもとる行為。3月20日(日本時間)の韓国ソウルであった開幕戦のあと「借金を肩代わりしたことにしてくれないか?」と目の前の大谷翔平に言い放ったのである。その場は関係者も交えての話し合いとなり、おそらくその直後に水原一平容疑者は解雇される。数千万円という破格の待遇を棒に振ったのである。

 

 

 

 

今後について米国メディアは現地時間の15日(日本時間16日)、水原一平容疑者が銀行詐欺の疑いで訴追されたことを受け、「チーム大谷」として関係者がサポート体制を構築していることを報じた。

たったひとりの人間が大谷翔平の“窓口”となり、大きな力を持ったがために起こった事件との見方が一般的だ。

 

 

 

 

NPBでも似たような事件があった。

2009年6月9日、カープ球団は球団本部長の退職を発表した。数年前には地元の中国新聞で査定を担当する敏腕幹部として取り上げられた人物だ。

球団側は一身上の都合としか発表しなかったが、メディアから選手への謝金着服その他、複数の行為が明らかになっている。球団からの圧力により、在広メディアがこの事件をスルーする中、週刊ポストのみが「謎の失踪」の見出しで一部、切り込んだ内容の記事を掲載した。当時の部長は選手窓口を一手に引き受けていた。構造的には似ている。

この元部長は何の罪に問われることもなく、ただ社会的な立場を失っただけだったが、水原一平容疑者の場合は、そうもいかない。

 

 

 

 

国内メディアでは罰金は最高で100万ドル(約1億5000万円)、禁固は最長で30年の罪だと報じている。

ユニコーンの角には解毒作用があるという。ギャンブルに毒された水原一平容疑者はその素性を一番近くにいたスーパースターに明かさぬまま、5月には罪状認否に臨むことになる。(ひろスポ!取材班&田辺一球)

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